わたしは此処にいる
"蜘蛛宇宙人" は地点(A)を後にする。
四十五歩で――地点(C)。
そこを左に曲がる――
ただ――
一歩踏み出した時点で、向きを反転させた。
地点(C)に戻り――
まっすぐ進む。
自分が掘り進めた道を戻るのだ。
――――――――――――――――――――――――
だからといって、これが足踏みという事にはならない。
――――――――――――――――――――――――
歩き続ける
――歩きづらい道。
数が
「にじゅうし…」
を越えた時――
《妙》
――だと思った。
立ち止まる。
一本道が続いている。
道が折れる兆しはない。
そして "蜘蛛宇宙人" は
――地点(E)から地点(C)に向かって掘り進める時
――同時に
自分が
<地点(E)から地点(F)に繋がるトンネルを埋めた事>
を思い出した。
しかし
――途上
埋めた跡を見つける事は
――その時
――最早
出来なかった。
以前、見つけた足も、見当たらなかった。
歩き出す。
そして、ずっと歩き続け――
<四十五歩>
――で
――やっと……
分岐点に出会った。
その場所で、
道は
<正面>
と
<右>
二本に分かれている。
《掘り進めた事で、此処に変化がないか?》
そう疑問に思った "蜘蛛宇宙人" は、正面の道を進む。
二十四歩で、前に壁が立ちはだかった
――ただ、道は右に折れていた。
そこまで確認する事で、
"蜘蛛宇宙人" は――
「十分だ」
――と判断した。
よって
――右に折れず
来た道を戻った。
六十九歩で、地点(C)に戻ってきた。
そのままその先――次の地点(D)に向かう。
二十四歩で到達する事に、変化はない。
そして地点(D)に着くと
――"蜘蛛宇宙人" は
――そのまま
――まっすぐ
先に進んだ。
「さく」
「さく」
――と。
疲れてはいた………
――それでも……
進む事だけが考える事。
躊躇もない。
躊躇など、ない。
四十一歩で、次の地点に辿りついた。
その場所も、分岐点となっていた。
続く道は二本ある
――<正面>と<左>。
正面に続くトンネル
――その内壁
にライトを当てると――
「ω」
――が、刻まれていた。
その床には、足跡も在った。
左に続く道にライトを当てると
――そこにも…
足跡は在った。
"蜘蛛宇宙人" は、道を左に折れた。
二十四歩で "骸骨" を見つけた。
以前見た物と同じ骸骨。
同じ状態。
"骸骨" の在る地点で、
道は
<正面>
と
<右>
二つに分かれている。
"蜘蛛宇宙人" は正面を進んだ。
歩き続けていると――
突然
――黒の中に隠されていた……
色が
――それまで見せる物は白であったのに………
変化した。
進む。
コンクリートを踏みしめる。
"蜘蛛宇宙人" は――
《じゅうく》
――を数えていた。
その場所に、"鳥頭" の姿はなかった。
コンクリートは変化していない
――壁にはフックも在る。
先――
トンネルは、右に続いていた……
――長く伸びた
――白マテリア。
コンクリートの床も
――それまで "蜘蛛宇宙人" が通過してきた二つの地点(A)
――その床がそうであった様に…
僅かに傾斜したまま。
少なくとも "蜘蛛宇宙人" には……――
その傾斜が
――歩を進めた事によって………
変化した様には思えなかった。
ただ、変化も在った。
状態ではなく、状況だ。
その地点
――床
――傾斜の最深部に
水は溜まっていなかった。
地面はただ、乾いていた。
そして
――そこに……
足跡は何もなかった。
"蜘蛛宇宙人" が割ったタブレットの破片…
――その中で一番大きな欠片
――を除いた
――集合の中のセット
も、なかった。
きれいさっぱり。
しかし――
場所は――
清潔ではない。
美しくもない。




