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わたしは此処にいる

 此処で "運転手" が話し出す――


 「心を否定するなんて…――

  そんな事をするのは

  <過去、歴史で残虐行為を命じた奴等>

  と同じだ。

  非人道的行為をしてきた悪人達と同じだ!

  人の気持ちがわからないヤツは "人間" じゃない!!」




 "蜘蛛宇宙人":


 「残酷なのはあんたの方だよ――

  <心>で人々の横暴を許してきたんだ

  ――そして横暴を通じて大勢と心を通わせてきたんだ。


  あんたの素晴らしい<心>は

  『生意気だ!!!』

  と叩いている者と同調しているんだろう?




  この世の如何なる発明も、”そのもの”は残酷を起こさない

  ――残酷な結果を引き起こすのは、常に人間の<心>だ。


  一方で憐れみ――他方で苛立つ。


  一方で捨てられた猫が可哀相と言い

  ――他方で蠅を叩き潰す。




  そして――無関心。




  感情。


  それは勘違いした心

  ――無条件で<善>として設定された心。




  心には悪なんか――


  『これっぽっちもない』


  ――そう信じる純粋な心。




  そして――


  反対する者を徹底的に潰す様に働きかける


  ――純粋な<心>。




  そして――無関心。




  ただ残酷な心――

  お前の名は<アーチャー>。


  気高く

  ――空高く

  飛ぶものを撃ち落として楽しいんだろうよ。




  低俗よ。




  お前は撃ち落とした


  <○○>


  を見て、喜ぶんだろう

  ――悲しむんだろう

  ――撃ち落とした自分を誇りに思うんだろう。




  楽しむ者は、撃ち落とした尻拭いをしない――そして次の獲物を探す。




  悲しむ者は、埋葬する――そして墓の事など忘れてしまう。




  空腹の者は肉を食べた後、『骨が邪魔だ』と吐き捨てる。




  撃ち落とされた物が生きていれば、籠の中に閉じ込める

  ――そして傷が癒えても、檻の扉をひらかない。




  そして死体となったら――




  ゴミ箱へ」




 そして――口を噤んだ。




 だからこそ

 ――"運転手" は

 ――『チャンス!!』とばかりに……

 テンプレを繰り返す――




 一打:


 「お前――気持ち悪いんだよ………」




 二打:


 「意味わかんねぇんだよ!」




 三打:


 「とにかくお前は間違っている!!」




 四打:


 「抹香臭い――葡萄酒臭い!!!」




 五打:


 「俺はお前が嫌いだ!!」




 "蜘蛛宇宙人" に

 ――生き続ける限り

 浴びせかけられる言葉。




 心がたっぷり詰まった――言葉。




 言葉。




 そして心が詰まっていても内容が何もない

 "鳥" の頭

 ――"人間" のこぶし




 "蜘蛛宇宙人":


 「……何かを信じている人と一緒にしないでくれ…

  ――そして、あんたなんかと一緒にしないでくれ。

 

  オレは調べるんだ。


  さようなら」



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