わたしは此処にいる
プロ?
頭の悪い "人々" が理解出来る程度でしょう?
<それ以上>は、ビジネスになんか成りませんから。
"運転手" は、返事する。
叫ぶのだ――
闇の中。
「光が欲しい!」
「この<まっくら>が終わって欲しい!!」
「出口が欲しい!!!」
「食べ物が欲しい!!」
「それも――旨い飯が欲しい!」
「恋人が欲しい!!」
「若いコが欲しい!!!」
「それも――性格が良いコが欲しい!!」
「勿論、醜くないのが欲しい!」
「高い車が欲しい!!」
「金が欲しい!!!」
「ゲームが欲しい!!」
「携帯が欲しい!」
「新しい物が欲しい!!」
「もっと便利な物が欲しい!!!」
「楽しい事が欲しい!!」
「友達が欲しい!」
「尊敬が欲しい!!」
「…無視しないで欲しい!!!」
「才能が欲しい!!」
「そして、『消えて欲しい!』んでしょ?」
――そう、"蜘蛛宇宙人" が口を挟んだ。
そして
――間髪入れず
続けて話す。
「――『オレ("蜘蛛宇宙人")がいなくなって欲しい』んでしょ?
目の前の
――すべての
不快な物
――都合の悪い物
が消えて欲しいんでしょ?」
"運転手" は黙っていた
――怒りに身悶えする様は
――暗闇の中に隠される。
"蜘蛛宇宙人":
「昔はそうしてやったよ
――それが相手の望む事なら
――それが大勢の望む事なら。
相手は、難しい事など望んでいないから――
消えてやったんだ。
話さないでやったんだ。
そして――
『需要と供給の問題』
――そう納得していたよ。
ただ
――オレが去る事で得した "奴等" は
――オレに何をしてくれただろうか?
オレという存在は、相手にとって邪魔だから、消えてやった。
――で、その事で得した "人々" は、何か保証してくれただろうか?
なんにも。
な、ん、に、も。
オレは知っている。
オレはあんたにとって、都合の悪い人間なんだよ。
そしてあんたが欲しい物は、自分にとって都合の良い物。
レベルの低い物。
手に負えない努力や実力は、不都合なんだよ
――あんたという存在にとって。
オレが気付いていないとでも思っているのか?
あんたはいつもオレが努力するのを横目で見ていた
――嫌な顔で。
そしてオレが英語の本
――英語<程度>の本
を取り出すだけで、
『すっ』と避けていく――
それを気付いていないとでも
思っているのか?
その作った笑顔の底は割れている。
あんたにタブレットなど、必要ない。
見たって見なくたって同じだろう!!」
そして、"蜘蛛宇宙人" は以下の言葉で語りを〆た。
「ウルグス――インドクトゥス
ノーン イアム コロクオー クム テー」
それを聞き、"運転手" が呟いた
――姿なく。
「わかった
――そこまで言うなら、本気を出そう。
俺も馬鹿のフリに
――そろそろ
飽きた」
その時、地点(A)に明かりが
「ぱ」
と点いた。




