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わたしは此処にいる

 努力もせずに頭が悪いままで意見がある者は「感じる」が良い

 ――その「感じる」が、明治以降の教育の結果なのだと知らぬまま。


 思った事が自分本来の<感情>なのだと錯覚したまま生きるが良い

 ――楽だから。


 そして「楽」は何も生み出さない事に気付かないまま暮らせば良い

 ――そして何かを生み出す者を邪魔し続ければ良い。


 それが、大勢が、する事。



 "蜘蛛宇宙人" が新たに足を踏み入れたその場所は、

 それ迄に "蜘蛛宇宙人" が訪れた地点と同じ光景を見せる

 空間であった。




 白マテリアの壁。




 右に道が続いている。

 左に道が続いている。




 そして道はそれぞれ、白マテリアで出来た丸いトンネルだった。




 道と道の関係は、ほぼ直角に見える。




 明かりはひとつもなかった

 ――"蜘蛛宇宙人" の手の中にある物以外。




 <以前通過してきた地点と同じ様な風景>




 ――としか表現しようのない場所。




 それでも――

 

 少なくとも――


 確かな事がある。




 "蜘蛛宇宙人" が新たに踏みしめたその場所は

 ――"蜘蛛宇宙人" にとって出発点である

 地点(A)とは似ても似つかない。




 "蜘蛛宇宙人" はすぐに歩き始める事なく、

 踏みしめたばかりのその場所と

 左右に広がるトンネルを

 調べた。




 すると、着目に値する点があった。




 左右に伸びている道と道の境目

 ――ちょうど曲がっている部分

 の壁は、少し内側に凹んでいる。




 そして――

 その凹んでいる場所だけ、妙に白マテリアが柔いのだ――

 他の白マテリアで出来た壁は、ある程度固まっているのだが…。




 その凹み部分は、壁の上から下まで、均等に凹んでいるのではなかった……

 ――まるで、滑り台の様な傾斜があった。




 着目に値する点はそれだけではなかった。




 "蜘蛛宇宙人" がライトを当てると、


 左右のトンネル


 ――その地面には


 足跡があった。




 そして右のトンネルの壁には


 「ω」


 の跡があった――


 ライトを向けると――


 その跡は――


 一定の間隔で壁に刻まれている事が


 見て取れた。




 "蜘蛛宇宙人" は、予想する。




 そして――




 左の道を進んだ。




 歩く――




 注意深く。




 トンネルを進むと――




 兆しが見えた。




 近づくことで、具体的に何であるか、わかった。




 その<何か>がある場所は




 ――俯瞰して考えると




 「⊥」




 の形をした地点であり――




 <何か>




 とは――




 <骸骨>




 ――であった。




 それも




 ――上半身だけの骸骨。




 頭蓋骨には、大きな穴が開いていた。




 それを見て、"蜘蛛宇宙人" は気付く

 ――場所は、地点(B)である可能性が高いと。




 そして――




 それは間違いではない。




 そして――




 そこが地点(B)である事を指し示す現象も直ぐに発生する。




 即ち――




 <雨>だ。




 水滴が "蜘蛛宇宙人" の皮膚

 ――裸の部位

 を打つ。




 打ちつける回数が増える。




 その回数が大量になる前に、

 "蜘蛛宇宙人" は地点(B)を右に折れて、

 雨宿りした。




 地点(G)には行かなかった。




 これまでの "蜘蛛宇宙人" の軌跡を示すと、以下の様になる。



        「B」

         ↑

 「D」→「E」→「?」




 此処まで書けば、もうダンジョンシステムの核心部分を突いたも同然だ。




 だから――




 怠け者は

 ――もうこれ以上

 これを読む必要がないだろう。




 「単に無限ループのはなし!」




 ――その程度の理解で終わらせてくれて、構わない。




 その程度の理解を持って、浅薄な――


 "わかった"


 ――気分に浸っていれば良いのだ。




 ダンジョンシステムの基礎構造を




 「お, る, の, こ, り, ん, た, ろ, う,

  る, の, こ, り, ん, た, ろ, う, お,

  の, こ, り, ん, た, ろ, う, お, る,

  こ, り, ん, た, ろ, う, お, る, の,

  り, ん, た, ろ, う, お, る, の, こ,

  ん, た, ろ, う, お, る, の, こ, り,

  た, ろ, う, お, る, の, こ, り, ん,

  ろ, う, お, る, の, こ, り, ん, た,

  う, お, る, の, こ, り, ん, た, ろ,」




 と

 ――比喩的に

 表現した事があった。


 上のモデルを拡張させる時………

 ――普通なら

 こう考える。




 「おるのこりんたろうおるのこりんたろう

  るのこりんたろうおるのこりんたろうお

  のこりんたろうおるのこりんたろうおる

  こりんたろうおるのこりんたろうおるの

  りんたろうおるのこりんたろうおるのこ

  んたろうおるのこりんたろうおるのこり

  たろうおるのこりんたろうおるのこりん

  ろうおるのこりんたろうおるのこりんた

  うおるのこりんたろうおるのこりんたろ

  おるのこりんたろうおるのこりんたろう

  るのこりんたろうおるのこりんたろうお

  のこりんたろうおるのこりんたろうおる

  こりんたろうおるのこりんたろうおるの

  りんたろうおるのこりんたろうおるのこ

  んたろうおるのこりんたろうおるのこり

  たろうおるのこりんたろうおるのこりん

  ろうおるのこりんたろうおるのこりんた

  うおるのこりんたろうおるのこりんたろ」




 ――それで良い

 ――それで十分だ。




 本当に忙しいのか……――

 単に「わからない」から「忙しい」と逃げているだけなのか…――

 いずれにせよ、




 「もっと、さようなら」




 ――ジ・エンド――



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