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梅雨模様。
初です、
まだまだプレリュード的な感じですが…
読んで頂けたらと思います。
宜しくお願いします。
17歳の梅雨。
ジトジトした雨が俺の肌に、まとわりつく。
傘は…
俺の足下に開いたままの状態で転がっていた。
我に返った時には殴られた頬が痛みだした。
「あの女…」
無意識に呟いていた。
女は『友達』らしき奴らと、俺を時々チラリと見ながら遠ざかっていく。
チラリと俺を見た女達の目は明らかに睨んでいた。
正直言うと慣れている。
俺は、こうやって何人の女を敵に回してきたのだろう。
女は皆、同じ。
髪型、服装、持ち物、口から出る言葉…全て同じだ。うんざりする。
きっかけは、いつも俺らしい。
『メールしてくれない』
『電話してくれない』
用が無ければ両方しないのは当然じゃないのか?
こんな事なら携帯なんて持つんじゃなかった…なんて思ったりする。
しかし、現実は持っていないと不便で仕方がない。
携帯が鳴る、鳴らないは別にして。