第六話 美味しい体育祭と迫る影。
「やっぱり掛け声が悪いと思うんだよね。」
「ん~...そうか...」
普段から適当で頭がメンヘルチックのこいはでも
まともなことをいえるのか...
「なに?その疑うような目は?」
「疑ってない、感動しただけだ。」
確かに1と2を繰り返すだけはなんかな...
「なんかいいアイデアある?」
「う~ん、なんかリズムに乗れる感じがいいよね?ん~...!」
ん?思いついたのか?
「じゃあ、金賞受賞のカレーパンは?」
はっ?聞き間違いか?今なんて?
「だーかーらー、金賞受賞のカレーパン♪だって」
小説でリズムがわからない人に俺が教えよう。
リズムは、きん↗しょう↘じゅ↗しょ↘う↗のかれぇ~↘ぱん↗
ほんとに狂ってんな。
「どう?よくない?」
「あ~、別に俺はこいはが走れればいいよ。」
「さっすが!れいくん!私のために合わせてくれるなんて...」
うん。そういうことじゃねぇよ?魔法使わないためだよ?
「まぁ、そんなしけた眼をしてないで練習するよ!」
はぁ~、本番大丈夫か?
「さぁいくよ!」
「「きん↗しょう↘じゅ↗しょ↘う↗のかれぇ~↘ぱん↗!!!!」」
あっ、あれ?
「「きん↗しょう↘じゅ↗しょ↘う↗のかれぇ~↘ぱん↗!!!!」」
あれなんか...
「「きん↗しょう↘じゅ↗しょ↘う↗のかれぇ~↘ぱん↗!!!!」」
「どう!?よくない!?」
うん、なんかよかった。一回も転ばなかったし。
隣を走ってたやつらが冷たい目で見てたけど…
うん、なんかいい感じになってきた。
いい感じの速さだったから一位狙えるんじゃないか?
ーーーーーーーーーーーーーー一方そのころーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい、桐谷さん!」
「ん、OK」
桐谷と曾澤はリレー練習をしていた。
「曾澤って速いね。ぜんぜんしらなかった。このクラスじゃなければきっとアンカーだったよ。」
「そう?けど桐谷さんの方がずっと速いし、フォームもきれいだし、何よりかっこいいと思うよ。」
「!...そう?ありがとう...。でさ渡す時だけど、『桐谷さん』だと気持ち悪いから、次から桐谷か、綾でいいよ。」
「確かに、そうだね。渡すときは短い方がいいか。」
「桐谷さんは、じゃあどっちがいいと思う?」
「えっ//、えっと//、そうだな、う~ん。あっ『綾』かな//?」
「そう?それじゃあ綾、次ちょっとバトンパスのタイミングを確認しよ。」
「........う、うん//」
ーーーーーーーーーーーーーそんなこんなで当日ーーーーーーーーーーーーーーー
「なんで、だ.......。」
私、海堂達也は絶望している。
なぜ絶望しているかって?
その理由は昨日にさかのぼる。
この中学校では毎年の体育祭で教師から生徒にサプライズが送られる。
今年は校門に大きな体育祭専用の門を立てることになった。
私は先生たちの中でもガタイがいいため、門の組み立ての作業を任せられていた。
大変だったが生徒のためを思えば全然苦ではなかった。
そして門は完成し、明日の生徒の顔を思い浮かべながら私は家へと帰った。
だが、今この状況を見てくれ。
私が今日学校につけば、門が破壊され、原型すらとどめていなかった。
「いったいだれがこんなことを...ん?」
その時私は壊された門の柱に一枚の紙がはってあることに気づいた。
「何だこれ?...『All for the Angel』?」
あいにく私は英語が小さいころからできないのでよくわからなかった。
後で恋葉先生に聞いてみるか...
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第六話 美味しい体育祭と迫る影。




