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第二十二話:てめっナメてんじゃねーぞ17

朝のホームルーム前いつもの四人スクエアはいつもと変わって盛り上がっていた。


「えっ!會澤《お前》団体戦選ばれたの?」


「すごいじゃん會澤君!」


「うん。本当に教えてくれてる人のおかげだと思うよ。


 僕の力じゃない。」


そういって會澤は謙遜しているが一年生で団体戦に入るとはとてもすごいことだ。


普通ニ年になってから選ばれるのが当たり前。


よほど剣の才能があったんだろう。


……まぁ裏世界あっちですごいのは知ってたけど……..


會澤が入ってから剣道部は史上最強になったなど


噂されているがそれも頷ける。


そう考えていると


「えっ、じゃあ試合はいつなの?」


「今週の週末だから…..3日後だね。」


「わかった!絶対応援しに行くね。」


親指を上に立てて恋葉が元気に言う。


そんなでわちゃわちゃしていたが…….


「ねぇ…..陸上部は?」


「「「!!!!!!!」」」


そうだ。忘れていた。


會澤は兼・部・している!


俺の隣の席から聞こえた弱々しい声は


机で突っ伏して涙目な桐谷のものだった。


「陸上部に全然来ないんだけど…….何?陸上部は捨てたの?」


おうおう。すごい殺意を感じるぞ。


「い、いや、捨てたわけじゃないよ。」


「じゃあ何?」


みただけで分かる…..こいつ、忘れてたな?


「すぅぅ………ごめん。」


その言葉を聞いてショックだったのか、


桐谷は俺らに目を合わせないように逆を向いて突っ伏し直した。


「あぁ〜、會澤やってんな。桐谷はこうなったら元に戻すのきついぞ。」


「だ、だよね〜………」


會澤が申し訳なさそうに桐谷のことを見ている時、


海堂クソゴリラが前のドアから入ってきた。


「お前ら席付け!ホームルーム始めるぞ。」


そう言われてクラス全員が席につく。


海堂は全員が座ったのを見ると爆弾発言をかます。






「早速だがテストを返却する。」






えっ?と言いたげな顔でクラス全員が固まる。


後日って言ってなかったか?


「驚いている奴もいるかもしれないがうちの学校でもAIを導入することに決めた。


 なので今回は機械にお前らの解答用紙を通しただけで終わったんだ。」


なるほどな。…………じゃねえよ。


なにしてくれてんだよ。


「じゃあ名前の順に来い!」


そう言われて會澤を先頭に一列に並ぶ。


見た感じ一人一言を言われる感じらしい。


前の三人が終わって俺の番になった。


「阿留都か………正直俺はお前がはできない奴だと思っていたが…..


 違ったな。これからも励めよ。」


「あざーす。がんばりまーす。」


そう片言で言いテスト票をもらってきたが……


あいつ俺のこと舐めやがって………


そう思いながらテスト票を開けると、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


阿留都 冷 一年二組四番




国語   89    五教科 487 3位


数学   100 九教科 884 3位


英語   98


社会   100 受験者214名


理科   100


体育   100


音楽   99


技術家庭 98


美術   100


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おぉ、案外取れてるな。


けど…………まだ上に二人いるのか?


そんなことを考えていると視界にテスト票を厳しい目で見ている相沢が見えた。


「どうしたんだ?そんな顔をして。」


俺が答えると會澤は辛辣な顔で答える。


「いや、それがね……これを見てくれたら分かるんだけど……」


そう言い會澤はテスト票を渡した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


會澤 綾人 一年二組一番




国語   99    五教科 499 2位


数学   100 九教科 898 2位


英語   100


社会   100 受験者214名


理科   100


体育   100


音楽   100


技術家庭 99


美術   100


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれ、上の人発見。


なんだこのバカみたいな点数。


「いい点数じゃねぇかよ。なんでそんな落ち込んでんだよ。」


「いや、落ち込んではいないし、点数にも満足はしているんだよ………


 けどさ、この点数を取ってまだ上に人がいるってすごくない?」


まぁ確かに言われた通りだ。


この上なんて満点かあと一点のどっちかだよな……


結構ハイレベルな戦いやってんな。


そう會澤のテスト票を見ながら気味悪がっていると


海堂が全員のテスト票を配り終えたのか全体に話し始める。


「流石にAIでもランキング票を作るのは手間がかかる。


 だからランキング票は本当に後日だ。


 気がついたら廊下に貼られてるから見とけ。


 では今日のホームルームを終了とする。


 全員1時間目の用意を始めろ!」


その声と共にクラス全員が動き始めた。


ある二人を除いて……………




「「お、終わった………」」




そう嘆いているのは恋葉と桐谷。


相当テストの点数が振るわなかったのだろう。


死んだカエルのような目で顔が青ざめている。


俺は會澤と目を合わせると、二人に向かって歩き出す。


しょうがない、あの恋葉と桐谷バカコンビを救いに行きますか!






この後想像以上に二人の点数が低く、


爆弾発言をした冷がしばかれるのはまた別の話である。

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