表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/25

第十九話:てめっナメてんじゃねーぞ14

桐谷の家で勉強してから6日がたった。


テスト前日、それは普段勉強に親しんでいない人


からすると、地獄のような1日だろう。


何故そうなのか?


それは...


「お前ら...何それ?」


俺はテスト前日で勉強しようと思い、みんなを誘って


図書館の自習スペースに曾澤といたが、


今来たこいはと桐谷が歩くたびに


カランっと音が鳴る袋を手にしていた。


「えっ?...これのこと?」


「うん。図書館に持ってくるものとしては


 爽快な音をしているなと...」


「これはテスト前日には必須のアイテムだよ!」


なるほど、こいはがそこまで言うってことは


いらないものってことかな?


そう思っているとこいはが袋の中から


何かを取り出し...


「ジャジャーン!エナジードリンク‼︎」


そして桐谷も袋から何かを取り出し...


「で、私はコーヒー。」


「...何?お前らって廃人?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなこんなで勉強を始めたが


こいはからの質問ラッシュが止まらない。


「ねぇ、れいくん。この分の文節の切り方がよくわからない。」


文節か...どれ?


そうして俺はこいはのやっているプリントをのぞき込んだ。


③私は週末に公園で走っている。


あぁ、なるほど。


「こいは。自立語と付属語ってわかる?」


「うん。そこまでなら何とか。」


「俺自身が国語苦手だから教えられるか不安だが...


 それなら、文節には二つの切り方がある。


 まず一つ目は、『ね』や、『や』、『よ』などを文中に入れる。


 例えば、私は猫を飼っている。だったら、


 私は㋧猫を㋧飼って㋧いる。だ。


 だから、私は/猫を/飼って/いる。ってなる。


 二つ目は、自立語が文節の先頭になることを利用した切り方だ。


 もし、私のお父さんはテレビを見ている。だったら、


 この文の自立語は、私、お父さん、テレビ、見て、いる、の五つだ。


 こうして、私の/お父さんは/テレビを/見て/いる。となる。


 大体わかったか?」


分かりやすく説明したつもりだけど...


「う~ん。じゃあこの問題は、


 私は/週末に/公園で/走って/いる。ってこと?」


「!!...マジか。正解すると思わなかった。」


「ちょっとれいくんさすがに舐めすぎじゃない?」


「そうだったわ。すまん。」


「まぁ、別にいいけど。


 えっと、じゃあ、この④の


 先生がみんなの前で国語を教える。は,


 先生が/みんなの/前で/国語を/教える。で合ってる?」


おぉ~なかなかすごい成長速度。


「こいは、もしかして国語得意?」


「うーん、たぶん?」


「じゃあ、別の教科やったほうがいいな。」


「うん。分かった。」


そうしてこいはがバックをごそごそしているとき、


「ねぇ、稜人。」


「どうしたの?綾。」


「ここの問題が分からなくて...」


「おっけ。ちょっと待ってて...」


二人とも前までぎくしゃくしてたのに今ではもう普通だな。


ったく、なんで桐谷は曾澤のこと無視したんだ?


「ねぇ、れいくん。」


「あぁ、わりぃ。どうした?」


こいはに呼ばれ振り返ると、英語のテキストを手に持ち俺を見つめていた。


「aとanの使い分けがわからない。」


「それはな、a, i, u, e, oで始まる単語の前は、anを使うんだ。


 例えば、I eat an apple.とI eat a banana.みたいにな。」


「うん。分かった。ありがとう。」


だんだんこいはも勉強できるようになってきたからな...


「こいは、たぶんこのまま行ったら赤点は回避できるぞ。」


「本当に!やった!」


そう無邪気に喜ぶ姿を見て、少しは教えてよかったなと思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よぉーし、ここらへんで終わりにするか。」


時刻は6時、図書館の窓から見える外の町並みは夕日に照らされていた。


「ん~。めっちゃ賢くなれた気がする。」


「それが、気がするで終わらなければいいけどな。」


そういいながら、四人で外に出るとこいはと桐谷が俺と曾澤に言った


「じゃあ、私たちこっちだから。」


「それじゃ、れい、今日はありがと。」


そう言って手を振り離れていくのを見届けた俺らは


「じゃあ、帰ろう。れい。」


「あぁ、そうだな。」


どんどん二人との距離が離れていく。


こうそて俺たちは帰宅の途に就いた。


それにしても...


あのエナドリとコーヒー飲まないだろうな?


明日テストで一夜漬けは...まぁ、爆死だろ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ