第十八話:てめっナメてんじゃねーぞ13
桐谷の裸を見損ねて気絶して復活してから10分後
俺の目の前には馬鹿がいた。
「だ、か、ら!そこは移項したら、符号がプラスからマイナスになるんだって!」
「えっ!?だってじゃあ、A=BはB=Aってどういうこと?
符号変えてないじゃん⁉」
皆さん助けてください。
恋葉結可この馬鹿何一つわかっちゃいない。
突然ですがここで俺がこの馬鹿が説いている問題をお伝えします。
2x−5=11
...えっ?簡単ですよね?
答えって...x=8になるはずだけど...
「だから!どう考えたって、3じゃん。」
「もう、解答を見てみろよ!...ほらぁ!8じゃん!」
「い~や!答えがミスってるんだ。私は悪くない!」
なんでそこまで言い張るんだ?
「別にこの問題ミスったら死ぬわけでもないから。
な?一回落ち着こうぜ。」
「ねぇ!なにその顔⁉
こいつ仕方がないなって感じの顔は!!」
いや~、こいはさんこいは先生の出した問題[ep2]で、うすうす思ってたけど...
まさか、ここまで生粋のバカとは...
俺は曾澤と目を合わす。
曾澤も同じ感じなのだろう。
あぁ、こいつもう無理だと。
「よし、こいは。路線変更だ。
テストの赤点って何点から?」
「えっ?30点以下だよ。それがどうしたの?」
それだっ!!!!
俺はこいはの肩をつかんでこう言った。
「じゃあ!31点を目指せばいい!
ぶっちゃけ赤点回避すればなんでもいいだろ?」
「........は?」
よし、これで少し気楽になった。
これなら達成できそうだ。
しかし、いきなりこいはが立ち、自信たっぷり2割増しで言った。
「いやいや、なめないで!私案外できる子だから!」
「いったな?じゃあこれ解いて。」
へ?と言っているこいはを横目に、俺はあるプリントを机の上に出した。
ーーーーーーーーーーーーー中1方程式応用プリントーーーーーーーーーーーーー
① ある数から4を引いたものの2倍は、その数を5倍して9を引いたものと
等しくなります。この数を求めなさい。
② ある数に3をたして4倍すると、その数を6倍して5をひいた数と
等しくなります。この数を求めなさい。
③ ある数を2倍してから8を足すと、3倍して4をひいた数よりも
10大きくなります。この数を求めなさい。
④ ある数を7倍して12を引くと、その数を4倍して5をたした数の2倍と
等しくなります。
⑤ ある数を3倍してから2を足すと、その数を5倍して8を引いたものよりも
1少なくなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい。ん?どした?お前の叔父さんがくれたプリントだぞ。」
「.........れいくん。私赤点回避に全力を注ぐよ。」
「うん。自分の実力をよくわかってるね。
あっ、そうだ。曾澤これ解く?」
「ん?じゃあ、暇つぶしにもらおうかな。」
そういうと曾澤は、俺からプリントを受け取り書き始めた。
「ひゃ~、曾澤くんって計算速いんだね。」
「うん、あいつは何でもできるからな。
さて、話をずらしたつもりだろうがやってくぞ。」
「うっ...この鬼、悪魔っ!!」
何とでも言っとけ...まったく。
そう俺がこいはに解き方を教えようとしたとき、
桐谷が俺の視界に入った。
「あれ、桐谷?分からないこととかかないの?」
「.......うっさい.....」
そんなに裸を見られたのが恥ずかしいのだろうか。
ずっと黙り込んだままだ。
う~ん...どうすれば...
そう考えていると曾澤が桐谷に話しかけた。
「綾...そこの問題解けないの?」
「っ!!....なんでわかるの?」
「ん?いやさっきから手元見てても全然ペンが動いてないから。
教えようか?」
「......うん///よろしく//」
いや、ツンデレかよ。
ギロッ!
おっと、これ以上はやめておこう。
さてと、こっちは絶望的だけどあっちはどうかな?
「........ねぇ稜人。『私はサッカーをする』って英語でどう書くの?」
おっと、あっちもダメそうだ。
だから一回聞いておこう。
「こいは、桐谷。」
「「?」」
「小学校でテストやってたと思うんだけど、大体平均何点?」
「「えっ?50点。」」
神様、聞きたいことがある。
今日もしかして機嫌悪い?




