表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/25

第九話:てめっナメてんじゃねーぞ4

『さて、最後の競技の男女選抜リレーの選手が登場します!』


そういうアナウンスが流れると、それぞれの組のビブスを着て、登場してきた。


その中には、曾澤や桐谷の姿があり、そして...


「ん?おい、こいは、あいつって白組の応援団長の...」


「えっ?あぁ~峰岸さんのこと?」


「あいつもリレー出るんだな。」


「うん、だってあの人、陸上部だもん。全国の最後の一枠を争ったんだよ。」


へー、ということは最後の最後に桐谷に負けて全国に行けなかったのか...


「なに?それじゃあアンカー勝負でリベンジってこと?」


「まぁそうなるんじゃない?」


めちゃくちゃバチバチじゃないか?


楽しくなりそうだな。


『では、男女混合リレーそろそろスタートです!』


ちなみにスタートの号砲は担任クソゴリラの担当だ。海堂は、別に意味のないオーラを発しながら


ピストルを持つと上に向けて...


「位置に着いて!」


「よーい!」


来るっ、!


「ドンッ‼︎」


その音と一緒に全員が走り出した。


「来たよ!れいくん!」


えっと2組は...今3位か!


一走目はいい感じじゃん。


この学校のリレーは言い忘れたが少し特殊ルールがある。


ひとつ目はアンカーは200M走ること。


まぁうちの学校200Mトラックだからアンカーだけ一周するってこと。


二つ目、それは8人のうち1人が『ショートカット』できるということ。


普通100Mだが『ショートカット』すると60Mになる。(200Mだったら160M)つまりどこでそれを使うかが大事になってくる。


「こいは、ショートカットって誰がするんだ?」


「え〜、聞いてないの?多分會澤くんだった気がするよ?」


確かに會澤は足が速いからショートカットすると他の組と凄く離せる。


あの担任ゴリラもよく考えたな。


てこんなこと話してたら、六走目じゃないか。


ん?今走ってるの田口じゃね?


「なんで田口が走ってるんだ?」


「あ〜、6走目のサッカー部の子が前日の練習試合でスライディング食らったらしいよ。」


痛そうに。聞くだけで悲しくなってくる...


「うぉぉぉぉぉ~~~ーーー!!!!!!!!」


あっ!この雄叫びは...


「頼んだぞ!會澤!」


「うん、任せて。」


しれっといるけどアイザス間に合ったんだな。


田口からバトンをもらうと會澤は全速力で駆け出し... 『おっと!會澤選手速い!一位の1組を猛追しています!』


今の順位はニ位だが...


『おっと!ここで二組の會澤選手がトラックの内側に...『ショートカット』だぁ!!』


おし、これで一位にはなれる。


あとは桐谷に渡せば...


そう思った途端に時間は起こった。


『!...ここで會澤選手転倒ぉ!2組の順位が下がっていくぅ!』


あいつ、まさかっ!


直ぐに會澤を見ると...


やっぱりあいつ『魔力切れ』じゃねぇか!


魔術師は『魔力切れ』が起こると、身体能力と魔力制御、集中力が落ちる。


アイザスは俺の戦闘中にずっと結界を展開していた、あいつまだこっちの世界に来てままならないのに...


「くそっ!直ぐに遠隔の魔力供給を...」


いや待て!それだったら明らかに目立つし、分かる奴にはバレてしまう。


もう、約束を破るしか...


そう考えていた矢先に...


會澤が立ち上がり走りはじめた。


嘘だろ、あいつ!あの状態で走れるのか!?


『魔力切れ』は言わば車酔いに近い感じだ。


そんな体で走れるわけがない。


たが、會澤は走っていた。


そして、そのバトンは...


「はい、桐谷さん!」


「綾な?練習したじゃん?」


桐谷はバトンを受け取りながらそういうとあとは任せろと言わんばかりに走り出した。


現在は、5位で最下位だか...


『桐谷選手速い!速い!どんどんと差が縮まっていきます!』


桐谷にそんな事は関係がない。


あいつが今考えてることは前を抜かすことそれだけだ。


そう考えていると


『おっとぉ!ここで1、3、4、5組がショートカットゾーンにぃ!』


えっ?嘘だろ?ここで全クラスショートカット使ってきやがった。


「まずいよ!れいくん!ピンチだよ!」


そんなこと言われなくてもわかってる。


桐谷以外は160で中にはあの峯岸がいる。


峯岸は1組で今、一位。


二位が男子なのに10メートルぐらい離してやがる。


「これは厳しいかもな。」


そう思ってたが、どうやらあいつは諦めてなかったらしい。


『桐谷選手速い!4位を抜きました!』


まて、このままだったらいけるか?


けど銭湯の峯岸はもう半分を過ぎてやがる。


ワンチャン『あれ』を使ったら勝てるけど...


いや、けど『あれ』使ったら、アイザスとの約束が...


...まぁいっか。俺は何をしてでも勝つって決めたんだから。


しょうがねぇ。『アビリティ、ワン』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私、峰岸恵玲奈には何としてでも勝ちたい人物がいる。


それは同じ部活、クラブチームの桐谷綾。


もともと幼馴染だから知っていたが、彼女はとても速い。


その事実に去年の夏小学校最後の大会で、私がいけなかった全国に彼女は行っている。


悔しかった。苦しかった。


親友の快挙に私は素直に喜ぶことができなかった。


そして今、体育祭。私は今一位で独走状態。


対する綾は、前走の男子がこけてビリ。


絶対勝てるもう四分の一に差し掛かる。


そう思っていた矢先。


『桐谷選手、またギアを上げたぁ!どんどん選手を抜かし、二位に躍り出たぁ!』


えっ!なんで!?さっきまで最下位だったじゃん!?


そう思い私がちらりと後ろを見た途端に...


「えれな、先行くね。」


聞こえないはずの声がした、否聞きたくない声がした。


その声の主は私を横から追い抜くと、一直線にゴールテープに向かって行った。


『来たぁ!来たぁ!桐谷選手が峰岸選手を抜かし一位に!そして...ゴォール‼』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


身体強化使ったけど大丈夫かあいつ?


体壊れてないか?


そう思っていると俺の読みは的中してすべてを出し尽くした桐谷が立ったまま前に倒れそうになった。


「あいつ!あぶねぇ!」


と思ったがそれはいらない心配だったようだ。


倒れる瞬間に曾澤がタオルを持って受け止めた。


「おっと!大丈夫『綾』?」


「うん、ちょっと今両足つっちゃった。『稜人』ちょっと保健室まであんたの肩に捕まらせてくれない?」


「両足つってるんでしょ?いいよ僕が抱えるから。」


「えっ?ちょっっ!!」


そう言うと曾澤は桐谷を両手で抱きかかえた。


言わば『お姫様抱っこ』ってやつだ。


「うわぁ~、れいくんみて!桐谷君が綾のことお姫様抱っこしてる!」


うん、そっとしといてやれよ。走り終わったんだから。


「ちょっ、ちょっと稜人!ぶっころんだくせにあんた疲れてないの!?」


「あぁ、もう大丈夫だけどどうしたの?」


「どうしたも何も//この状況恥ずかしいんだけど...///」


そういうと桐谷は曾澤からタオルを奪い取り、赤くなった顔に押し当てていた。


「そうなの?分かった。じゃあ降ろ...」


「!やっぱいい!足痛いからこのまま連れてって。」


「...?わ、わかった。」


その会話を最後にあいつらは校舎の中に入っていった。


そして、その姿を問う目から見ていた俺は思った。


アイザス、お前は女を知ったほうがいいと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ