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魔女の気まぐれ

「ホケキョ!」

(私は小鳥の声で目を覚ます。)


「んー...」

(目覚めたはいい物の私は2度寝を決意する。)


「スー...ハァ...」


 ・・・寒いな...


(私は鼻から空気を吸う。冷たい空気が花を通り鼻腔を抜け肺まで冷たさが残る。)


「シーン.....」


(物音がしない。どうやら彼女もまだ寝ているようだ。)


「ふあぁ.....仕方ない。」


(私は大きなあくびをし大好きな二度寝を辞め起きることにした。)


「キシッ...キシッ...」


(私は階段を登り彼女の様子を見に行くことにした。)


 これは...ダメだね。


(彼女の姿は見えないが布団に膨らみがある。)


 よっぽど寒いようだね。

【火よ...決して燃えず、決して尽きない...ただただ温かさをこの部屋に】


(私は魔法を使った。実際の火を使っても良かったのだが

 それでは時間がかかるうえに、

 2階まではそこまで暖まらない。

 何よりこんな可哀想な彼女を見たくない。)


 さて...珍しく私がご飯でも作るか。


「カサコソ...」


(私は部屋着から着替え外に出た。)


「ガチャン...」


「はぁ.....」


(息を吐くと白く煙のように空へ消えた。)


 寒いねぇ...これじゃ彼女も寝込むわけだ。


「ジャリ...ジャリ...」


(私は裏にある花の森を抜けある人物に会いに行った。)


「ぴよぴよ!!」


 ふふっ...可愛い声が聞こえてきたねぇ。


「ドシン...ドシン...」



 やぁコッコ久しぶりだね。


(私は上を向き話しかけた。)


 ん?あらヤダ!珍しい!

 彼女じゃなくて貴方が来るなんて!?

 何年ぶりよ!


 そうだね...ここ数年は彼女に任せてたからねぇ。


 人間の世界には珍しいことがあると明日雪でも降る

 なんて言葉があるらしいけど

 この寒さ...あなたが来るからこんなになったのかしら?


 違うよコッコ。

 私もたまには彼女に頼ってるだけじゃ行けないと思ってね

 それで来ただけさ。


 人間の世界がその事を指すんじゃないのかしら...

 まぁいいわそれよりなんの用?


 あぁそうだね。

 コッコ卵をくれないか?


(このコッコは山と見間違うほどの大きさをしている鶏だ。

 私がこの土地に来る前からこの森に住んでいて

 この森の生物達からはクイーンとも呼ばれている。)


 あら?そんなことで来たの?


 そうだよ。

 彼女はこの寒さでダウンしててね。


 そうなの?

 それは大変ね。

 巣の中から持って行ってちょうだい。


 あぁありがとう。


「ガサガサ...」


(私はコッコの巣...

 何百mもある円型の巣に入り込む。)


 わかってると思うけど子供がいるのはダメよ?


 勿論さ。

(私達は彼女の無精卵...命の宿ってない卵を頂いている。)


「ぴよっ!ぴよっ!」


 ふふっ...もふもふで可愛いね。

(コッコの子供たちが私に近づいてくる。

 子供と言っても私よりも大きい。)


 さっきまで寒いって言っててねぇ。

 いくら毛があるとはいえ急にこれじゃ子供たちも

 風邪をひいちゃうわ。


 ふふっ...

 君ほどの毛に包まれたらとても暖かそうだ。


 そうね〜

 私の毛はどんな寒さも通さないからね!


 よし。

 これぐらい貰っていくよ


 わかったわ。

 お互い体に気をつけましょうね。


 ありがとうコッコ。

 あ!そうだアレ貰ってもいいかな?


(私はアレに指を指す)


 ん?アレ?

 全然いいわ〜それどころか持って行ってちょうだい?

 私と子供たちので沢山でね。


 そうか...それが1つ貰っていくよ。


「ガチャン...」


(帰宅した私は早速料理に取り掛かる

 と言ってもレパートリーが多くないので

 コッコの卵と家にある物を詰め込んだスープだけだがね。)


「ガタッ...ミシッ...」


 ん...起きたようだね。


(上からの音や彼女の歩く音が聞こえる)


「キシッ...キシッ...」


 ん?なんかいい匂いが...

 んみゃあ!!?

 か、飼い主が料理してるにゃ!

 どゆことにゃ!

 明日は雪にゃ!


 同じ言葉をさっき聞いた気がするね...

 私が料理してるのがそんなに変かね?


 あたまり前にゃ!

 無気力とダラける事は天下一のおみゃあが!!


 私はそこまで自堕落してないぞ?

 そんな事言うならこの料理は私が1人で食べようかな?


 ずるいにゃ!飼い主ばっかり!

 てかおみゃあそれコッコの卵じゃ!!

 まさか一人で取ってきたのか!?


 そうだとも。いいかい?私はやればでき...


 やばいにゃ...明日は嵐!雷!竜巻が起こるにゃ!

 この飼い主がここまでしたんだ!天変地異が怒るにゃああ!!


「ズズズ...」


 はぁ...スープあったまるにゃぁ...


 それは良かったよ。

 私も作った甲斐が有る。


 それにしても飼い主はなんでこんなことしたんだ?


 ん?それはもちろん.....

 なんだっけ?


 飼い主...老化始まってるかにゃ...


 そんなことないぞ?

 そもそも魔女は老化しないからな!


 それじゃ素で老化してるだにゃ。


 おいおいそれはどういう事だ?


「パクッ」


 ん〜コッコの卵はうまいにゃ〜


 おい誤魔化すな?

 今のはどういう.....


(冷たい時、温かいものを食べると会話が弾むようだ。

 体が温まると心まで温まる。そんなことが分かるような朝だった。)





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