猫と花
「ここは魔女の住んでる家の裏にある花の森と呼ばれる場所。」
【水よ〜いい感じによろしく〜】
(私が魔法を唱えると小さな雲が現れ
次々に花に水やりを始めた。)
はぁ...最近寒くなったねぇ...
(息を吐くと白く見えるほどの気温に外はなっていた。)
「はあぁ...(欠伸をする)」
おい飼い主!
花の手入れサボるな!!
ん〜?サボってないよ〜
今一生懸命に魔法で水やりしてるんだから〜
(ハンモックに寝転がりながら布団を被ってる)
どっからどーみてもサボってるだろが!!
そもそも魔法も飼い主レベルなら
水やりの1つ寝ながらだって出来るだろ!!
え〜?魔法使いながら寝たら疲れるじゃ〜ん?
余裕なくせして何が疲れるだ!
そもそも私に頼ってばかりなんだから
体力も有り余ってるだろ!!
ん〜しょうがない...
早く終わらせて家で寝よう。
張り倒すぞにゃ。
そもそも飼い主がこんな馬鹿みたいに
たくさんの花を増やしたのがいけないんだ!
そのせいで私の仕事も沢山増えて!!
え?何を言ってるんだ?
この花はお前が好きだから育てたんだぞ?
ほにゃ?
な、何冗談を...
冗談なんかじゃないぞ?
あれは確か...
お前がうちに来てから少したった時の事...
その頃私は花の研究をしてたんだが
毎回お前がちょっかいを出してきてな。
実験してた花は食われるし踏まれるし、どっか隠される...
それで私は思ったんだ。
お前は花が好きなんだと。
ちょうど裏庭に花が育てられそうな場所があったんでな
育ててみたんだ。
そしたらお前は土と花で体が汚れるぐらい遊んでなぁ...
それが可愛くて張り切ったらこんなんになっちゃったんだよ。
(お、思い出したにゃ...
あの時はまだ飼い主が私になかなか振り向いてくれなくて
わざと花を隠してたんだった...)
思い出したのか?
んにゃ!?
そんな記憶、私には無いから飼い主の勘違いだ...
「にゃー!!」
!?
飼い主!何してるにゃ!
(そこには過去の小さい...まだ連れてこられてすぐの自分の姿が...)
んー?
思い出せないって言ってたから
私の中にある記憶を魔法で再現したんだよ。
「みゃー!!」
ふふ...懐かしいね
この頃の君は暴れん坊でね...
初めて会った時の弱々しい姿は見せかけだったのかな?
(魔法で再現した映像を見てる)
んにやぁぁぁ!!
「バタン!!」
(飼い主を押し倒して馬乗りになる)
は!早くあの魔法止めろにゃ!!
(焦っている顔)
ん〜?どうしよっかな?
(それを見て茶化す魔女)
いじわるするでにゃい!!
早く魔法止めろにゃ!!
ふふ...
お前がこんなに焦るなんて珍しいな。
それと魔法はもう止まってるぞ?
ほにゃ?
(辺りを見渡す)
はぁ...
まっじで飼い主性格悪いにゃ...
そうなのか?
そうだにゃ!!
パフ...(魔女の胸元に倒れ込む)
(ほう...ココ最近は私に甘えてこなかったのに
自分から来るとは...)
んにゃ?何やってる!
早く撫でろ!!
今日はホントに珍しい日だ。
お前がこんなにも甘えてくるとは。
(なでなで)
「スー...ハァ...」
(呼吸をする。花に囲まれいつもと違う香りに包まれながら私は一息...
白い息をはいた。)
なぁなぁ...
(私は猫耳をツンツンと触りながら言う)
なんだ?
お前が甘えてくれるのは嬉しいのだが
さすがの私でも地べたは冷たいぞ。
なんにゃ?飼い主なんだからそれぐらいのこと我慢しろ。
そっか.....
「ファサ...」
(花びらが宙に舞う...)
お!お前何する!
それに...背中ちめたい...
(私は馬乗りの彼女を地面に寝かせた。)
だろう?
んー.....それに比べ私は暖かいぞ。
(今度は私が彼女の胸元に顔を寄せる。)
はぁ...もう好きにしろ!
(そう言った彼女は諦めたように私に体を捧げた。)
ん?お前は私を撫でてはくれないのか?
は?なんだ私がお前を撫でなきゃいかんのだ。
ダメなのか?
飼い主だってたまには撫でられたいんだけど...?
はぁ...
(今日何度目のため息だろう...呆れたのか、諦めたのか...
どちらにせよ彼女は雑にだが私の頭を撫でてきた。)
これで満足か?
んー...そうだな
点数をつけるなら30点だが
今はこれで満足しよう。
贅沢なやつにゃ。
「ヒュー...」
(風が花たちの隙間を縫って私たちに伝わる。)
帰るか...
(私がそう言うと彼女も...)
だな。今日は2人でお風呂だ。
(と言った。)
よいしょ...
(私が先に立ち上がり彼女に手を伸ばす)
帰ろう。
ん...
(彼女も私の手を掴み、立ち上がる)
(帰り際私は彼女に尋ねる)
今日も私の髪を洗ってくれるかい?
全く...私の飼い主は手がかかる...
(それだけ言って彼女と私は家へ着く。)
(彼女は否定も肯定もしなかったが恐らくは...
さて、お風呂の音が聞こえる...
これから答え合わせに行こうではないか。)




