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猫には魔女でもバカになる。

 ・・・あれ?


「みゃあ!!」


 なんだ?今日は猫なのか?


(今日はいつもと違って彼女は

 猫になって現れた。)


「んにゃあ!!」


 ふふ...なんだね。

 私にお腹を向けてるとは

 撫でろと言ってるのかね。


「もふもふ...」


 んにゃ柔らかいにゃ...

 今日の君は猫だからね...

 私に何をされても文句は言えないよ...


「パフッ...」


(私は彼女の毛に顔を埋める。)


 ふふ...猫吸い...

 これすなわち全人類...魔女も

 虜にする猫の究極奥義きゅうきょくおうぎ...

 すなわち回避無効の一撃必殺!

 こんなの無視するなんて出来ないよねぇ?

 もふもふだにゃあ...


(そう、猫を触ると人間は限りなくバカになるのだ。

 これは魔女にも言える。傍から見れば

 ただの変なやつに成り下がるのである。)


「ぷにっ...」


 肉球も気持ちいいねぇ...

 ん?爪が伸びてるな...


「ガサッ...」


 あ...逃げた...

 爪切られるのが分かったのか...


(私の世話を毎日してくれる彼女...

 そんな彼女にも唯一と言っていい弱点がある。)


 どこに逃げた...

 爪を切れと言ってるのに

 苦手で切らない猫ちゃんはどこかな?

 私が切ると言ってものらりくらりかわ

 猫ちゃんはどこかな?


 ・・・居ない...隙間に隠れたか...


(こうなれば私はもう白旗をあげるしかない。

 彼女に本気のかくれんぼをされたら捕まえることなど

 出来ないのだから。)


 ...と前までの私ならなっていただろうが

 今の私は違うんだなぁ...


 この前彼女に飲ましたマタタビ茶...

 あれを改良しておやつにしたのさ。

 その名もまたたびチュール...

 ふっふ...いくら彼女でもこれが相手では...


(お皿にチュールを乗せて待機する。)


 聞こえてるだろ〜?

 美味しい美味しいおやつを

 用意したんだけどなぁ?

 出てこないなら私が食べちゃおうかなー?

 マタタビ入りの君の大好物なんだけどなぁ?


「みゃあ!」


 ふふ...まんまと現れたね...


「むしゃむしゃ...」


 美味しそうに食べてる...

 マタタビチュールは好評のようだね...


「ぺろぺろ...」


(食べ終えて毛ずくろいを始めた)


「ごろにゃ!!」


 ふふ...ご飯食べて気を抜いてたなぁ?

 君ともあろうものが簡単に捕まえられたよ。

 それじゃ...【爪...切ろっか?】


「パチッ...パチッ...」


(私は彼女を膝に乗せ爪を切る。)


「ゴロにゃぁ!!」


 ふふ...確実に文句を言ってるねぇ...


(彼女は猫になってもお喋りだ。

 今の彼女は何を喋ってるか分からないけど

 確実に何かを訴えかけるように話す。)


「みゃーみゃ!!」


 はいはい...これで終わりだから...


「パチッ...」


 はい終わり...

 君も爪が短い方がいいだろ?


「ガリガリ...」


(彼女は爪を切られるやいなや

 ソファーで爪研ぎを始める。)


 ソファーで爪研ぎはやめて欲しいんだけどねぇ...

 まぁ君が可愛いから許しちゃうけど...


「んにゃぁ...」


(彼女が私に体を擦り付けて来る。)


 ふふ...撫でて欲しいんだね...

 今の君ぐらい人間の時は

 素直になって欲しいんだけどなぁ?


(人間の時は色々物事を

 考えて実行してるのだが、

 猫の時は本能のままに...

 自由に...獣のように行動する。)


 猫から人間になるとこうも変わるのかにゃー?


「にゃあ!!」


 ふふ...可愛いねえ。

 いつも人間の時はツンツンしてるけど

 猫の時はこうやって欲しいってことは

 人間の時も撫でて欲しいって思ってるんだろ〜?

 ほれほれ〜ホントのこと言ってみろ〜


「みゃあ!」


 あぁもう可愛すぎるよ...


(猫吸い中)


 はぁ...ダメだね。

 このままじゃダメな魔女なのに

 もっとダメな魔女にされてしまう...


(幸せそうな顔して撫でられてる)


 まぁ...そうだね。

 全部君が可愛すぎのが悪いよ...

 だから私がこんなのになったのも

 君が原因だからね。


(私はそう彼女に言い聞かせながら

 目いっぱい「もふもふ」した。)


 さて、そろそろ君も眠そうだし寝ようか...

 幸せな夢を見てくれよ...

(私はそう言いながら彼女にキスをした)



(ちなみにだが寝ている途中彼女が人間になって

 大騒ぎしたのは言うまでもない。)

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