出会い
「ザーーーー...」
その日は数年に1度の大雨の日だった。
バチッ!!
窓ガラスに大粒の雨が当たり雹が降って
きたかと思うほどにその日の外はとても愉快だった。
私は雨が好きだ。
この日だけは人間が出歩くのをやめて家に篭もる。
これは過去人類...いや、
動物までもが雨の日は休もうと思うだろう。
それが昔からの自然の摂理だからだ。
雨の雫が地面や木々に当たり
パチパチやザーーと音を鳴らす。
これは、この音は自然にしか存在しない。
この雨の日だけの...自然の大合唱だ。
私はほんを片手に少し冷える窓際でその音に耳を傾ける。
「みゃーーー...」
「ん?」
気のせいか?
「みゃーーー...」
「気のせい...ではないな。」
わたしはボソッとそう呟いた。
こんな雨の日...どんなバカだって外になど出ない。
外に出るとしたらそれは余程のバカか...それとも...
私は椅子から立ち上がり外へ出た。
「カラン...」
扉を開け辺りを確認する。
「声の主は...」
私は視界の悪い外の景色を見渡し
目を細めていると以外にもその声の主は近くにいた。
「みゃぁ.....」
弱々しい声が下の方から聞こえた。
「お前そんな所にいたのか」
私は足元を見る。
見るからに小さくとても弱い獣の姿。
「なんだお前...」
私はそいつが気になり喋りかけてみることにした。
「どこから来たんだ」
「みゃあ!!」
「お前は何故ここにいる」
「みゃあ!!」
「なぜ私の...」
「みゃあ!!」
私が質問をする前に返されてしまった。
「...居るな」
私はそうボソッと呟いた。
この雨の中私の方を観察している者がいる。
恐らくは...
私はその獣をつまみ上げ目を合わせる。
「幼いな...」
まだ生まれて間もないのだろう。
そのような者がこの雨の中《《濡れずに》》
この場所に来るなど不可能だ。
「私を観察している者はお前の母親ではないのか?」
私はこやつに問いかける
「みゃあ!!」
「・・・」
「会話ができないとは不便なものだ。」
私はこの...少し先も見えぬ中その視線の方へ目をやる。
「託されたのか...」
聞いたことがある。
理性ある動物は人を見極め
信頼できる人間に子供を預けると。
動物にも親子愛はある。
生まれてまもない子が私のような人物に捕まっていれば
必ず助けに来るだろう。
その様子がないということは恐らくは...
私は改めてその獣に視線をやる。
「お前...私のところで暮らすか?」
「みゃあ!!」
こやつは全てこれで返される。
肯定しているのか否定しているのか...
「まぁ、いっか...
決めたぞお前は今から私のものだ!」
「ザーーーー...」
この大雨の中、私はそう言った。
先程から私を見ていた気配が止む。
あやつにはこの雨の中私の声が聞こえたのだろうか?
それは分からないが...私は...
私を見ていた者の道が明るいことを願う。
「ピタッ...」
大粒の雨が頬にあたり
「ピタッ」
地面に落ちた。
「お前はここにいろ。」
私はつまみ上げてた獣を懐に寄せ
落ちないように抱き寄せた。
「少し...不愉快だ。」
私は空を見あげた。
黒く滲んだ雲に伝える。
「私は気分屋なんだ。
さっきまでいいと思っていたものが少し経つと
そうでも無いと思う。
少し前の私はこの雨がいいと思ったが
今の私は...」
私は空に向かって手を振りこう言った。
【空よ晴れろ】
ドブネズミのような空の色。
それが次第に...金色によって割れていく。
次第に空は青くなりそして...
7つの色が空に浮かんでいた。
私はその様子を目にして
「ガチャン...」
私は...いや違う
私ともう1匹は部屋に戻った。




