【生きたい】と叫んだせいで、天使に“契約”されてしまいました。

陽七は、❌❌❌❌という過去を持ち苦しみ、死を願っていた。そんな彼女が死の淵で咄嗟に口にした言葉は、「生きたい」という、誰もが思うはずの本能的な叫びだった。

その瞬間、謎めいた天使によって“契約”を交わされ、陽七は見知らぬ空間で目を覚ます。
そこには、彼女を含む記憶を失った4人が閉じ込められていた。天使は告げる――
「本気で生きたいと心から思えるなら、その願いを叶えてやろう」と。

互いに過去を思い出せず混乱する彼らは、自分自身と向き合い、記憶の断片を手繰り寄せながら、生きる意味を模索し始める。
しかし、その道は決して平坦ではなかった。彼らを待ち受けるのは、過去の傷、裏切り、そして残酷な現実だった。

それぞれの痛みと希望が交錯する中で、陽七は真実と向き合い、自分の“生きたい”の意味を見つけ出せるのか――。

命の重みと希望の儚さを描いた、魂を揺さぶるダークファンタジー。