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part Aki 10/17 pm 3:07






「亜樹ちゃーーん。瞳ちゃーん。ケーキ焼けたわよー!」



 ママの呼び声に マジに心臓が止まるかと思った。

 こんのさんも 目を白黒させて 慌てふためいている。完全に2人の世界だったから お互い大パニック。

 

 こんのさんに 今の自分の気持ちを伝えた(はじめ こんのさんが何言ってるか 全然わかんなくて トンチンカンなやり取りになったけど…。こんのさんの あの言い方じゃ フツーわかんないよね?)。『うん。あきちゃん 大好き。ずっと傍にいるから…大丈夫』って言ってくれて 胸が熱くなった。でも 答えるどんな言葉もなくて こんのさんに口づけをした。こんのさんも目を閉じて受け入れてくれて 感動して また 泣きそうになったけど 今度は堪えることができた。

 

 初めてのキスは ホント 一瞬だったから 心を込めて ゆっくり唇を合わせた。こんのさんの身体が 段々 熱くなってくるのがわかった。薄目を開けると こんのさんが涙を流してるのがわかった。嫌で泣いてたんじゃないハズ。絶対 嬉し涙だよね?

 

 ボクのキスで 喜んでくれてるって思ったら ボクの中で 何かのストッパーが外れた。こんのさんの唇を割って 舌を挿し込んだ。舌と唇で こんのさんの口腔を探検する。こんのさんも 唇を開いて ボクを導き入れてくれる。甘い甘い蕩けるような生まれて初めてのディープキス。


 感謝の気持ちを込めて こんのさんの舌を吸い 味わう。そして右手を こんのさんの左胸に添わせる。拒否されてないのを 確かめてから ゆっくりと擦り その弾力を感じてみる。頭に血が上って 目眩がするほど興奮してるけど 頭の片隅で〈このまま押し倒しても受け入れてもらえる〉って冷静に計算してるボクがいた。ガツンってぶつからないように ゆっくりと床にこんのさんを横たえようって 思った瞬間 ママの呼び声が響いた。驚いて手を離して こんのさんを床に転ばしたりしなくて ホントよかった。



「……あきちゃん。ヤバかったね」



 黙って頷く。ヤバかったマジで。色んな意味で。



「下 降りよ。ママ 待ってるし」



 こんのさんに もう一度 軽くキスすると 2人で部屋を出た……。

 ………。

 ……。

 …。


 



「なーに アナタ達 ケンカでもしたの? 2人とも 酷い顔よ?」



 ママに言われて 鏡で自分の顔を確認する。

 こんのさんも 涙で マスカラとアイラインが流されてたから なんとなく自分も そんなもんかなって思ってたけど トンでもなかった。泣きまくってハンカチで拭ったり 色々してたもんだから お化粧 ドロドロで完全にゾンビ状態。2人の世界だったからよかったものの 端から見てたら ゾンビに襲われる美女って構図。こんのさん見つめてると 周りが見えなくなるなるからな……。気をつけないとね。バカップルとか思われるのは 真っ平ゴメンだ……。

 ………。

 ……。

 …。




            to be continued in “part Kon 10/17 pm 3:38”




 

 

 

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