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【完結済】紺野さんとあきちゃん ~百合?アタシ 心は男ですが 何か?~  作者: 金星タヌキ
第2章 Be My Guest!~ウチに おいでよ!~ 後編
34/103

part Kon 5/16 pm 10:08




 


「ふぁぁぁ~ 気っ持ち いい~」

 


 オッサンみたいな声を出して あたしは 肩まで湯船に浸かる。

 自分でも オッサンくさいと思うけど 今は気にしない。

 10時からの30分は あたしの ストレスフルなJKライフの 数少ない癒やしの時間な~の~だ~。

 

 熱めのお湯に ドップリ浸かると 全身の肌がビリビリと痺れて 1日の疲れや緊張が 一気に溶け出て行く気がする。

 頭もシャッキリするし。


 

「くぅぅ~ 沁みるぅ~」


 

 ……ゴメンね。

 せっかくのJKの 入浴シーンなのに オッサンくさくて…。


 とはいえ お風呂にも 色々と不満はある。

 なんと言っても 狭い…。

 

 湯船は 半畳分も無いから 浸かるときは 三角座りしなきゃなんない。

 174cmのあたしでも 窮屈なのに 身長186㎝ 体重90㎏超の 兄貴がどうやって入ってるのか 想像もつかない。

 

 ともかく 脚 伸ばして入れないってゆーのは あたしみたいな 部活系 筋肉疲労女子にとっては かなりキビシイ。

 今日は部活なかったから そんなに疲れてないけどさ。


 そして 啓吾と兄貴に 挟まれた入浴順。

 

 年齢とか お店から上がってくる順番とか 考えたら これしか無いのは わかるけど 16歳のうら若き乙女としては 兄妹とはいえ 着替えを見られるのも見るのも 絶対 嫌。

 そう考えると あんまりゆっくりも浸かってもいられない…。


 

「はぁ… 大学行って 一人暮らし してみたいなぁ…」

 


 まあ 家族の前では洩らせない こんな独り言も お風呂でなら 言える。

 お風呂は この家で 唯一の防音スペースなんだ。

 

 あたしの部屋の ポスターが貼ってある側は 実は 壁じゃない。

 兄貴と啓吾の部屋とは 襖で仕切られてるだけ。

 一応 目張りしたりポスター貼ったりして お互いに覗けないようにしてるけど 防音性は 皆無。

 兄貴と啓吾の会話とか 丸聞こえだから 要するに あたしの独り言や スマホの会話も 丸聞こえってこと。


 夜中 兄貴たちが 2人でAV見てたりするのも 聞こえてくることがある…。

 深夜に 音 絞って 気ぃ 使ってるつもりかも知れないけど 丸聞こえだつーの。

 

 だから 昨夜みたいに 部屋でオナニーするなんて マジでヤバい行為なんだ。

 そんなわけで あたしは オナニーは お風呂派。

 それも この時間帯にはしない。

 しちゃった後の 風呂場に 即 兄貴が入るってゆーのは かなり 気まずい。

 

 ……いや うん。

 ガマンできずにしちゃって 気まずい経験したから わかるんだけどさ…。

 

 だから ムラムラして ガマンできなさそうな日は なんか理由作って パパやママも入り終わった 深夜に入浴する。

 でも パパやママが 入り終わるまで待つ時間が 生殺し状態で これまたツラい。


 と いうわけで プライバシーのある一人暮らしに 憧れるあたしは 大学進学を目指して お風呂上がったあとも 数学の試験勉強に勤しまなければ ならないのだ。


 ……いや そうじゃない。


 自由にオナニーしたいのが理由じゃなくて バレーが続けたいんだって!

 ホントだよ?




                        to be continued in “part Kon 5/16 pm 10:32”







 

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