表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マンモス団地11棟ノ106  作者: イツカスルガ
2/6

02.万年みかん

その団地はK県最大級、

1棟から99棟まで連なるマンモス団地と云われている。


その木にはみかんがぶら下がっている。

カラス達に食べられた後、

一つだけ残ったみかんだ。


?:「今、飴細工屋台が通った模様〜」


完熟してとてもおいしそうだ。


?:「久々、紙芝居が今年も来た模様〜」


よくカラスはみのがしたな?


?:「休憩ハイリマース。」


、、、


________________________



シンが学校帰りの道すがら、

その途中にある一軒家の庭から

ブロック塀を超えて道にはみ出している

みかんの木。


「?また、一つだけ残ってるなぁー」


毎年なぜか落ちずに残るみかんが木の枝からぶら下がってる。


去年もあったけど一年中残ってる、

まぁ、そんなものだろう と

シンは家路に急ぐ。


、、、、



?:「シン君、通過〜。今日はまっすぐ帰る模様。」


みかんが震えだし皮が割れ、ギョロリと眼が飛び出す。

生物?機械?どれともつかないような眼だ。


また眼が閉じる。


ドタドタドタ、しばらくして男の子が

みかんの横を通り、

男の子:「シン君待って〜!」

シンを追いかけていった。


男の子が通り過ぎたあと、また眼を開け

みかん:「今、近所のハトシ君がシン君を追いかけて行った模様。」


ハトシ君、シンと同じ団地に住む同級生だ。

シンとは仲がよく、いつも一緒に遊んでいる。


みかん:「以上、報告オワリー、休憩ハイリマース。」


ひと仕事したみかんはまた眼を閉じる。



02[万年みかん](見守りサービス)



次回は〜

03[火鉢の金魚]

[今回の登場人物]


・シン

小2の主人公、11棟106号室に

家族と住んでいる。


・ハトシ

シンの同級生、11棟305号室に

家族と住んでいる。


・みかん

シンの通学路にある一軒家の庭の木に

一年中残ってる柑橘系。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ