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みずき

みずきの仕事

作者: 星野☆明美

新しく配属されたラボは、設備が整っていて、研究にもってこいだった。先輩たちがちょっと性格に難ありだが、仕事に関しては大真面目だった。

「新薬の開発がここの仕事だが、知っての通りジェネリック医薬品の製造過程で製造方法を違うようにしていたことが判明して、ジェネリックの前の大元の薬を使うように薬局にお達しがあった。くれぐれも気をつけてくれ」

「気をつける、ってなにを?」

「製造方法は決められたものを使うように」

「混ぜる順番とかですか?」

「そうだ」

いいかげんな性格だとつとまらない仕事だった。

「でも、新薬を開発するのだから、多少の試行錯誤は必要よね」

「この薬はこういう材料でこういう製造過程で、っていうのを研究するわけだからそうかもね」

動物でも効果をみるけれど、人間が試しに飲んでみる段階になったら、最悪死亡だけはしないように慎重に開発しなければならない。

みずきは日々研究に追われた。

コロナウイルスが流行しだして、血液に関係する薬との兼ね合いが課題になった。

「大手の製薬会社も慎重に開発にたずさわってる。我々も頑張ろう」

病気と新薬の開発はイタチごっこだ。効き目が出たと喜んでいるのもつかの間で、病原体が進化して薬が効かなくなる場合もある。

めげずに頑張ろう。みずきは心した。

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