詩 俺の初恋が音を立てて崩れていきそう
「一体、彼女に何があったと言うんだ」
「次に会った時、俺の初恋の人は変貌していた」
俺の初恋が崩れていった
音を立てて崩れていった
そりゃもう 盛大に崩れていった
どうしてこんなにと思うくらい
がらがら大きく 崩れていった
何があったら そうなるんだ「え?」「うそだろ」
どこをどうしたら そうなるんだ「なんで?」「どうして」
理解できない 分からない
とにかく 現実 拒否していい?
とにかく 何かが あったんだ
真相解明 原因追及
探偵なりきり 暗躍中
どんな過去があったんだ?
どんな悲劇が起こったの?
君を知りたい そうしたい
分かりたいから 追いかける
変質的だね 妄執だね
罵詈雑言も投げつけられた
それでも やめない やめれない
「心配だから?」 (そうだから?)
「愛してるから?」(好きだから!)
「一目ぼれです」(……)
「それだけです」(……)
それで十分 動く理由は
「ストーリー」
いつまでも昔の儘でいられるような人間はいない。
誰だって現実を知って変わっていく。
そうでしょ?
でも、あなたは変わらないのね。
どうして、まだ……私を好きだと言えるの?