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告白するよ!

アカネは少し俯いたまま、1人で登校していた。

『アカネさんは、レプリカです。』


医師からそう告げられた。

レプリカである事を隠して生活するのは可能だ。


そういう人は数多くいる事、血は吸えないが

別に普通の食事で生きることはできる。

この世界では普通の食事より、血液の方が安く買えるが、レプリカである場合月々の食費は補助金が出るから生活には困らないとのことだった。


だが、


アカネの両親はずっと泣いていた。

『うちの子が、うちの子がレプリカなはずありません!』

まるでこの世の終わりのような表情をしていた。


なんでだろうか。


アカネは少し傷ついていた。

何かこう両親に否定されたような感覚。


早く学校に行こう。

そうすればいつもの仲間が笑って迎えてくれる。



校門をくぐる。

気のせいだろうか、周りの生徒の視線が痛い。

玄関でうちばきに履き替え、教室に着く。


部活メンバーがいた。

近づく。キミノリの顔が真っ青だ。サエもヒョウカもよそよそしい。


シュンが何かを決意したように小さく頷き、

アカネに質問した。


『アカネ、お前はレプリカなのか?』


教室中の生徒がアカネの方を向く。

その目は、何か汚いものを見るような感じだ。

アカネは少し困ったようにはにかんで答えた。


『親には言うなって言われたんだけど、私レプリカみたい。』


その告白がアカネの人生を大きく変えてしまうとも知らずに。

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