お勉強だよ!
『アカネ、大丈夫かしら。お姉さん心配』
サエは汚れた部室を掃除していた。
『いったいなんなんだろうねー。』
とキミノリ。
シュンとヒョウカでアカネと病院に付き添っている。
アカネは嘔吐したあと、痙攣してそのまま意識を失ってしまった。
2人は集中治療室前で座っていると、
アカネの両親が来た。
『シュン君!アカネはどこ!!?』
『今、治療中です。』
『なんてことだ。血を飲んだら嘔吐して意識を失ったんだね?』
『はい。』
『ありがとう、多分長くなるだろうから2人は帰りなさい。タクシー代出すから。』
『はあ、歩いて帰れますので、大丈夫です。』
アカネの両親は顔を真っ青にし、目も血ばしっているように見えた。
ヒョウカとシュンは病院を出て歩く。
『なあ、ヒョウカ。アカネの両親はなんか知っているような気がしたんだが、、』
『そうね。アカネ大丈夫かしら。。』
♦︎
数日経ったが、アカネは学校に来ない。
先生からもとくにアナウンスがないので、何もわからない状態だ。
『お見舞いにも行けないからなあ。クソっ!』
部室は重苦しい雰囲気に包まれている。
『お姉さんも心配だけど、、とにかく待つしかないのよね、、』
翌日
『あ、みんなおはよー。』
アカネがホームルーム前に登校した。
『アカネ!大丈夫なのか!?』
『うん、ごめんね。せっかくの誕生日パーティー台無しにしちゃって。』
『アカネが無事ならそれでいい。』
ヒョウカがフォローを入れる。
キミノリは伏し目がちに、
『で、なんか病気だったのかな?』
アカネは答える。
『ううん、病気ではないんだけど、ちょっと体質かな。えへへ、、』
どこか元気がなく、キミノリもずっと目を合わせない。
『しばらく部活には出れなさそう。病院に検査しに行かないとだから。』
寂しそうにアカネは伝えた。
♦︎
部活動が終わった後、
アカネ以外の4人は一緒に帰宅していた。
『アカネいないと寂しいもんだなあ。』
『そうね、あの自分勝手さんがいないとね。』
とヒョウカ。
『ヒョウカちゃんは相変わらず、辛辣ねえ。だめよ、お姉さん怒っちゃう。』
めっ!と言いながら、ヒョウカの髪をわしゃわしゃする。
『キミノリさっきからどうしたんだ?お前も具合悪いのか?』
シュンがキミノリに話を振る。
『僕、聞いたことあるんだ。血の吸えない吸血鬼がこの世界には一定数いるんだって。』
『そんなバカな。だって吸血鬼だぜ。血が吸えないって、、』
『いるんだよ!僕らと違って血の吸えない吸血鬼は汚れてるって!僕らとは違うんだって!血の吸えない吸血鬼はレプリカって呼ばれるんだ。そんなレプリカは社会的に抹殺され、そのレプリカと関わる吸血鬼も道連れだって、、』
『そんな、お姉さんそんな事信じられないわ。』
『だから!本当に吸血鬼の少数派でさ!血が吸えないから、穀潰しだって。ともかく、僕は怖いんだ。見てるといいさ。アカネは必ず疫病神になる。残念だけど、僕はもう関わるのはごめんだよ!』
『キミノリ、てめえ!』
シュンが掴みかかる。
『シュン。ここでキミノリを殴っても何も変わらないわ。少し成り行きを見守るしかないわ。』
シュンがキミノリの襟首から手を離す。
『キミノリも嘘を言うとは思えないわ。アカネに聞くしかないわ。』
♦︎
シュンは自室のベッドで寝転がりながら、さっきの会話を思い出していた。
『クソっ!』
『シュンー、ごはんよ!』
シュンはリビングに降りていく。
シュンの姉と両親が既にいた。
何やら話をしている。
『ねえ母さん、私のクラスメイトにレプリカがまたいたんだけどー。』
『あらあ、大変ねえ。それは。』
『明日からその子に関わるのはやめなさい。汚れがうつる。レプリカの子が近づいたらこれを使いなさい。』
シュンの父は姉に何かを渡した。
『お父さん、これは?』
『スタンガンだよ。レプリカには何をしてもいいから追い払いなさい。』
『はーい。』
シュンは目を見開きその会話を聞いていたのだった。