時を超えるアンドロイド
「ミャーコ・・・・・?」
大学時代からの友人が実は、
アンドロイドなんてさすがのクレハも少し感情が揺さぶられる。
テツノスケ、ショウについては明らかに同様している。
ミャーコはにやりと笑い、3人を軽々持ち上げて安全なところまで運んでいった。
4人は街の中の廃墟となっている家屋にいた。
「ミャーコ、おまえ、どういうことだ。」
少し沈黙し、ミャーコは機械化されている口元をあける。
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ミャーコは昔、とある学園にいたんだ、、でもレプリカだということが
わかり壮絶ないじめを受けた。ここまではよくあるレプリカの生い立ちあるあるだと思う。
その後、レプリカの学園に移った。そこで、平和にくらしていたんだけど、ある日
ある女性から症状を抑える薬だと言われて、薬をもらって試しに飲んでみた。
特に何も効果がなかったようなんだけど、、気付いたら道中倒れていた。
意識が遠のく中で、あの女にとどめをさされた。
その後はよく覚えていないんだけど、体はこんな機械になってしまった。
で、なんか前の記憶もあいまいで、さっき伝えたこと以外はよく覚えていないの。
私の体や記憶を取り戻したいから、医師にもなって、従軍医師になって
前線にいけば何かヒントを得られるかもしれないって思ったの。
このしゃべり方も機械の調子が悪いとこうなる。
ご飯もいらないんだけど、動力として水分は必要みたいで
水でも酒でもなんでも飲んで動かしているの。
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なるほど。クレハは気になっている事を質問した。
「ミャーコ、あなた今何歳なの?」
「わからない。でも機械化された後が生まれた年にされている。戸籍も全部なんだか
用意されていてね。記憶を失ってから機械化されるにも何年かかったかよくわからないから。
とりあえず、あなたたちとそんなに変わらない年齢で勉強をして医学部に入ったの。」
なんてことだ。
これは、サークルでも解明されていなかったことだ。
もしかしたら・・・・。
父と連絡を取ることにした。
かつてレプリカの捜査の最前線にいた、父なら何か知っているかもしれない。




