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考察

『さて、レプリカ解放軍が出来た引き金は、この時のレプリカによる病院立て篭もり及び爆殺事件によるものだ。』

ジュンが話始める。

『それまでも、レプリカ差別はあったし、この事件が引き金かどうか決めるのは早計じゃない?確かにこの事件のインパクトは凄かったみたいだけど、むしろこの事件はレプリカは危ないから遠ざけなければ吸血鬼は危ないのだ。というメッセージを世の中に打ち出すに過ぎないと思うの。』

レイコはまともそうなことを言っているが、バカだ。

『で、でもたがら、そのレプリカ差別が強くなってさ、、レプリカの人が反発し、だしたんじゃないのかな。』

さすが、サークルクラッシャー。実際にはクラッシュしてないが。

『ミャーコちゃんに一票だよ、僕は。そんな綺麗な目で言われると説得力があるよ。』

チャラ男は黙れ。

『私の目が濁ってるみたいじゃない。』

レイコ、濁るというかふし穴だよ。


『えーっと、つまり気運は高まったけど、引き金はもっと別にあるってことかしらね。』

ナイス、私。


『そうだなあ。蜂起したのが、この年か。この時のリーダーは、、、。』


レプリカ解放軍の初代リーダーは、トウドウサナエという女リーダーだった。


『このリーダーの略歴は??』

ジュンは尋ねる。


『よくわからないのよね。後天性のレプリカらしいけど。発症前は、、普通に吸血鬼の学校に通ってるわね、、、。そのあと発症し、転校か。むー。なんかレプリカの辿る道筋としては、、、』

レイコが言いかけてやめた。私に気を遣っている。


『バカね。そんなの逃げじゃない。戦わないと、合法的に。』

私は、レプリカ差別にあってもうまく立ち回り、

最後まで吸血鬼の学校にいた。確かに一部のレプリカの生徒は転校していったケースもあったんだけど。


『く、クレハちゃんは、、強いんだね、、』

ミャーコが辿々しく褒める。にしても、コイツの話し方はなんだろうか?変に機械的というか。



『そのあとは、トウドウはどうなったの?』

『うん。すでに今はないレプリカ学園街に引っ越したんだとよ。でも、例の火災事件を機にしばらく行方不明になったみたい。火災事件で亡くなったわけではないんだけど、しばらくね。』



『そ、そう、いや。この火災事件はいき、残りがトウドウの、他にも、いるんだ、よね?』


『あーそれね。私よく知ってるよ。その人。今はちょっと疎遠だけど。』




『おいおいまじかよ。クレハちゃんはその筋の人かい?』

このチャラ男、筋ってなんだよ。あとで、ぜってえ、なんかいたずらする。






『だって、その生き残り、私のお母さんだから。』










私は大胆にカミングアウトした。清々しい気分だった。

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