サークルの目的
アカネは気づいたら明らかに怪しげな『レプリカ解放軍を応援する会』のサークル部屋に来ていた。そこには、5人ほどメンバーがいた。
『お、かわいい子きたね。こんにちは。僕はショウ。』
茶髪でロン毛。見た目がチャラい。こういう奴は
実は1番思考がまともだったりする。
『わあ、新しいメンバーかな。僕はジュン。』
黒髪で、気が弱そうな真面目系男子。こういう奴が平気で、女を手込めにするような変態性を持っていたりする。
『来てくれて、ありがとう!私はレイコ!』
さっきのうさ耳バニーガール 。たぶんまともだけど、たぶん長くは生きられない。戦場で最初に死ぬ。
『わ、私はミャーコだよ。よ、よろしく。』
オレンジ髪でタレ目。顔はロリ。体は大人。たぶん、サークラッシャータイプ。こういうのはしぶとい。
『よろしくなあ。俺はテツノスケ!』
頭にバンダナを巻いている。ロックな魂を感じる。たぶんハゲ隠しだけど、、、顔はキレ長の目で朗らかだが、切れ味がある。矛盾するこのミステリアスさ。死地をくぐってきた、堂々たる、雰囲気。こういう懐の深い男と添い遂げたい。
『私はクレハ。レプリカで、従軍医師を目指しています。』
こういう男はインパクトと肝の座っている感じを出すにかぎる。
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サークルに入って2ヶ月。サークル合宿を行うそうだ。未だにサークルの趣旨がよくわかってないが、レプリカと打ち明けても特に態度を変えないサークルは居心地がいい。
ショウの運転するワゴンで、山あいの静かな洋館に来た。
『なんだか、何かが起きそうな洋館ね。』
クレハは呟く。何か、過去にあったかのような洋館。洋館と言ったら推理小説にはつきものだ。しかも、陸の孤島、、とは言い過ぎだが、人気の少ない山あいだ。
『こ、ここはね、ミャーコの私有地なの。ミャーコが建てた洋館で築2年です。』
私有地?築2年にしては、、
『く、クレハちゃん。2年にしてはって思ったでしょ。そういう感じで作っても、もらったから。』
ミャーコの趣味はよくわかった。ただミャーコはどんだけ金持ちなんだ。
『ミャーコはね、医学部に受かった経験をもとに親向けの商材でひとやまあてたんだって。』まともな銀髪さんが答える。
いったいどんなブランディングをすれば、売れるのだろうか。医学部合格なら、レプリカというブランディングでも、、、
いや、それはアカネに対する冒涜だからやめよう。
とりあえず合宿は始まった。
普段は進行役なのか、ジュンが仕切る。
『じゃあ始めましょうか。みなさん。レプリカ解放軍結成に至るまでの歴史を紐解いていきましょう。』
なるほど。なるほど。これはとんでもない、サークルに入ってしまったとクレハは思った。




