レプリカ達の蜂起
レプリカである、ライが引き起こした病院立て篭もり爆破事件は世間にレプリカのネガティブなイメージを植え付けることとなった。アカネが夢の中でライから明かされたシュンとキミノリ殺しについても砂場町での凶悪事件として連日ワイドショーで流れている。ライはなぜあの2人を葬ったのかという動機を語らずして居なくなってしまった。今回の件でレプリカの排斥運動が各地で盛んになった。ただレプリカも黙っていられず、レプリカのデモ隊と吸血鬼のデモ隊の衝突も激化していった。
アカネは排斥運動のあおりと、今回の事件の関係者ということもあり、職場からは解雇に近い形で仕事をやめることになった。レプリカのサポート制度は継続しているので、住むところ食べるものには、困らないが差別のあおりを受け、住む場所も変えた。サトウとの恋仲は継続しているのと警察官ということもあって、サトウとの同棲を始めた。
日に日に熾烈を極める、吸血鬼とレプリカの対立構造。国もサポート制度は継続しているものの、政治派閥も2つに割れていき、争乱の時代を迎えようとしていた。
アカネとサトウはそういったものに興味はないものの、レプリカ街火災消失事件とライの引き起こした事件の関係者ということもあり、アカネは一部のレプリカからはカリスマ扱いを受けていた。
レプリカのカリスマとして崇められた、アカネの運命は?なぜ、ライはキミノリとシュンを葬り、あのような事件を引き起こしたのか?サトウとアカネの結末はどうなるのか?そして、キミコの殺害とレプリカ街火災消失事件の真相とは?
血の吸えない吸血鬼の末路を描く、第4章。