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失われていく絆

『いやああああああああああああああああああ!』

アカネはカブラギに馬乗りされ、往復ビンタん食らっている。

『ふはははははははは!お前さえ、お前さえいなければ俺は!』


服を破る。


アカネの透き通った肌が見える。

『しばらくしない間に大人になったなあ!アカネ!許さんぞ!お前が小さい頃は、よくお風呂入れてあげたのになあ!ああ汚らわしい。レプリカである貴様の皮膚に触れてたと思うと虫唾が走るわ!』

アカネの腹を殴る。アカネは嘔吐する。


『うえええええええええええええええええ!』


『お前がワーカーにしつけを、チクッたせいで俺の人生はめちゃくちゃだ!だからこうして、顔も全部整形して、画家という地位をえて、幸せに暮らしてたのに。お前とソノエがつながっているとはなあ!ソノエも全て話すつもりだったのかなあ?そうだ!お父さんを養ってくれよ!ソノエは使い物にならない!今度はお前だな。』


カブラギトオルは、バックから薬剤のようなものを取り出す。

『お前も、これがないと生きていけない体にしてやるさ!かつてソノエにしたようにな!』

カブラギは錠剤を取り出す。


『ソノエは、いったい、、どこに。。』

『健気だなあ!アカネは、お友達思いで素晴らしいよ!!アイツはなあ、もう廃人だよ!俺の指示したように絵を描けないただのゴミクズだよ!レプリカはやっぱりクズばかり!クズクズクズクズクズクズクズクズクズクズクズクズクズクズクズ!』



















『おい、おっさん。人の女をクズ呼ばわりすんじゃねえよ。』

カブラギは顔をぶん殴られる。体ごと吹っ飛び、壁に叩きつけられる、




『おい、キミシマ!カブラギトオルを確保だっ!』

『へい、先輩!21時50分、カブラギトオルを暴行の現行犯で逮捕!』


サトウとキミシマだった。






『アカネ、アカネ!大丈夫か!!』


『サトウさ、、ん、、来てくれると信じてたよ。』






♦︎


数日後


『アカネ、ショックかもしれないが事実を受け入れるしかない。』


カブラギトオルが捕まり、ソノエの居場所も吐いた。最初は黙秘を貫いていたが、キミシマさんが結構頑張ってくれて、とうとうソノエの監禁も認めた。



ソノエはカブラギが作った、医者免許を剥奪された元医師達を集めて作った私設のクリニックの病室にいた。


病室のドアを開ける。


『そ、ソノエ、、、、!!!!』

そこはアトリエだった。用意された画材にひたすらに人物画を描いている。


『こ、この絵は、、、。』










それはかつての学園の寮のメンバーの唯一の集合写真を模写したものだった。何枚も、何枚も同じ絵を描き続けている。

ソノエは話すことが出来なくなっていた。周りからの問いかけにも反応せずにひたすら絵を描く。



『ソノエ、ソノエ、ソノエ!!!』

アカネはソノエを抱きしめて、声をあげて泣いた。




『アカネ、これからソノエさんは長い入院生活が待っている。元に戻るかは、わからないそうだ。。』


サトウは静かに残酷な事実を突きつける。








『後な、中華料理屋もグルだったようだよ。タクトのパラレルワールド説をでっち上げるためのな。そんな人間いなかったってことにしてタクトに献金させるために。タクトとカブラギトオルは繋がっていたようだ。』





アカネは落ちつく。


『サトウさん、ありがとう。ありがとう。』



『ソノエさん、ずっとゴーストライターやらされていたみたいだね。それも全部カブラギトオルが吐いたよ。』










『ねえ、サトウさん。一つわからないことがあるの。』


アカネはサトウに尋ねる。


















『ライも、ソノエの事を知らないって言ってたのは、なんで?』

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