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ライと傭兵団

『ら、ライちゃん!?』

『危ないアル!伏せろ!』


銃弾が頭上をかすめる。

『ひっ!』

アカネは慌てて伏せた。

『この、クソっ!』

ライは応戦する。1人2人と、仕留めていった。

『退却ー!退却ー!』


敵兵らしき集団は逃げていった。

『あわわわわ。』

アカネはパニックになっている。

ライはアカネの頬を引っ叩いた。

『死にたいアルカ!立て!逃げるんだ!』

アカネは幼い姿のライに連れられて

ジャングルの奥へと逃げていった。


♦︎


『ここまでくれば大丈夫アル。お前あそこで何してた?武装はしてないようだが。』

ライはライフル銃によりかかり尋ねる。

アカネは思う。自分と会う前のライだから自分のことを知らないのだろう。そして夢を見ている自覚はないのだろうと。夢を見続けるというのはそういうことなのかもしれない。


しかしこんな小さな頃から戦っていたとは。まだ、親に甘えたい年頃だろうに。


『私は、あなたを助けに来たの。』

『お前、私に助けられたじゃないかアル。言っていることが意味わからないアル。もしかして志願兵か。兵力が足りてないから助かるアル。私がいるゲリラ基地に来るアル。』

アカネはライに連れてかれた。


1時間ほど歩き、洞穴が見えてきた。

洞穴前で、ライは2度ほど手を叩く。

すると暗闇から、1人の兵士が出てきた。

『おう、ライ。無事だったか。後ろにいるガキンチョはなんだ?』

『志願兵アル。襲われてるところを助けたら、我が陣営に志願したアルよ。』

『そうか、武器を持っていないかチェックする。おーい、マオハオ!』

奥から、黒髪長髪のミリタリー服の女性が出てきた。顔立ちはかなり整っていて、美人である。

『女の志願兵か。あの草に茂みでチェックするからついてコイ!』


マオハオと呼ばれる女兵士は茂みでアカネのボディーチェックをする。


『コイツは問題ない。基地に入れろ。』

アカネとマオハオ、ライは洞穴に入っていった。


そこには30人ほどの兵士がいた。

傭兵団だそうだ。


『おお!ライ!お帰り!』

『ライ、無事だったか!ほれ、飯の用意があるぞ!』

『ライ、風呂も沸いてるぞ!』

ライはこの兵士達には可愛がられているようだ。


『おーい、ライ後ろのかわいこちゃんは誰だ。』

『志願兵だ。助けてやったアル。』

『アカネと言います。よろしくお願いします!』


『志願兵なら歓迎だ!姉ちゃんも飯食え!』

肉まんのようなものを差し出される。

『美味しいですね!これ!』

『アカネは食いっぷりがいいアルね。』


一同は一通り食事を終え、休息をとっていた。



『うう、お父さん、お母さん。』

ライが寝言を言う。

『ライちゃん、、。』

アカネはライの髪を撫でる。

『ライは、もっと幼い頃親を殺されたんダ。だから、親の愛を知らナイ。』

マオハオがアカネとライに近づき、座った。

アカネは起き上がる。

『ライちゃん、、辛いよね、、。』

『だから、私たちはライを大切に育てたいと思ってイル。一人前にしなきゃ、ライが困る。お前をライが助けたと聞いて、成長を感じた。』

『マオハオはライの姉貴分って感じね。』

『ああ、ライの為ならこの命は投げ出せる。幼い子の未来が希望に満ち溢れるようにと、その為に戦ってイル。』


その時だった。

洞穴の外から爆発音が聞こえた。

『敵襲!敵襲!総員戦闘態勢につけ!』


ライも飛び起き、ライフルを構える。

『アカネもこれをもつアル。』

ライフルを渡される。

『使い方はさっき教えた通りアル!』


アカネもライフルを構えて息を潜める。

その時、洞穴に煙のようなものが流れてきた。

『しまった!催眠ガス!マオハオ、大丈夫アルカ、、、?』

『ライ、逃げるんだ。。』

『ライちゃん、、、』


洞穴の傭兵達は全員眠らされ、拘束されてしまった。


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