文化祭の出し物を考えよう
『みんな、みんなー!文化祭でなんかやろーよー!』
部室に銀髪でカチューシャをした、まんまるの目をしたはつらつ美少女が叫びながら入ってくる。
『なんだよ、アカネ。文化祭ってあと1ヶ月もないじゃないか。』
アカネに食ってかかる、黒髪ストレートヘアのイケメン、シュンである。
『みんなで楽しいことやりたいんだよぉ。なんかやろーよー!!』
腕を千手観音に見えるくらい高速に振りながら興奮しているアカネに対して、後ろから抱きしめる黒髪ストレートヘアのスタイル抜群お姉さんは、サエだ。
『アカネ、楽しいことなら私はあなたとならなんでも楽しいわよ。』
ほおをスリスリスリスリ。アカネをマスコット扱いしている。
『サエは、アカネと一緒ならどこまでもと言った感じか。僕は何か機械に触れればなんでも良いからさ。』
部室の端っこでいつも白物家電やらパソコンやら機械を解体している、パーマロンゲぽっちゃり男こそ、キミノリである。
部室のすみっこで本を読んでる青髪ショートヘアの美少女はヒョウカ。
『アカネ、私達で何をするのかしら?』
『何がいいかなー。何がいいかなー。』
アカネは頭の上に音符が見えるくらい上機嫌である。
『メイド喫茶は?お姉さん、アカネのメイド姿さえ見られれば幸せよぉー。』
サエは色めきだちながら、アカネの方を怪しげな目で見ている。
『俺は、こうなんかみんなの前で発表したいよなあ。体育館のスポットライト浴びてさあ。』
シュンは、目を輝かせながら言う。
『僕はなんか機械とかデジタル的なものに触れればなんでも。』
キミノリは家電のネジを外しながら目線だけ皆に向け、話す
『私はなんでもいいわ。あえて言うなら、声とかはあんまり出さなくても盛り上がるのがいいわ。』
ヒョウカは呟くような声で言う。
『わかった!』
アカネは両手をパンッと鳴らし、アホ毛を一本ピンッと立てて、言う。
『メイドと執事姿でバンドやろうよ!!』
一同は唖然としつつも、アカネが決めたことは曲げない性格な事も知っているので、提案にのることにした。