お見舞いだよ!
アカネとアスカはリュウヤの入院している
病院に来た。
『面会の方ですか?お名前を記入してください。』
アカネとアスカは名前を書いた。
『アカネ様はお通りください。アスカ様は申し訳ありませんが、謝絶するよう申し伝えられています。』
『え、、、?』
2人は驚いた。
『やっぱり会いたくないよね、、アカネさん、リュウヤさんの様子見、よろしくお願いします。』
『うん、任せて!』
アカネは1人でリュウヤの部屋へ向かった。
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リュウヤがいる部屋は、病院のかなり奥にあった。自由に出入りができない、いわゆる閉鎖病棟だ。
『そんなに思いのかしら、、、。』
アカネは不安になる。
受付に入る。
『アカネ様ですね。1番奥のお部屋にリュウヤさんはいらっしゃいます。』
妙に静かな病棟である。
恐る恐る歩を進める。
リュウヤの病室の前に来た。
『リュウヤ、元気かしら?』
透明な小窓からリュウヤの顔が見える。
『う、、アカネ、、か。』
リュウヤは引き笑いをしながら、アカネの方を見る。ベッドから立ち上がり、小窓の前の椅子に座る。
『はあ、、、。元気ではないよ。自分のやったことだから、、まあ仕方ないけど。ああなるとダメなんだ。見境がなくなる。』
『そうなんだ。仕方ないのかもしれないんだろうけど、、辛いよね。』
『ああ、辛いよ。でもいい機会かもしれない。僕はこれからセラピーを受けるんだ。入院はたぶん1か月くらいで済むけど、、、。自分のトラウマと向かいあうセラピーさ。そうだ、アカネ、セラピーに同席してくれないか。知り合いの同席もいいらしいんだ。』
『私がセラピーに、、、?』
『アカネなら、安心して自分をさらけ出せる気がしてさ。お願いできるかな??』
『わかったわ。』
アカネは真っ直ぐリュウヤを見て返事をした。