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第1-1話 始まりの恋物語

俺は目を覚ますと見知らぬ平原にいた


「ここ・・・・・どこ・・・」

つい先程俺は、胸を刺されて死んだはず、そう思い服をめくり右胸を確認すると、そこには本来あるはずの傷は無いが、刺された場所を中心に大きさが約9cm程の青い石の様な物が埋め込まれている。


「なにこれ?」

 わからず引っぺがそうと試みる

「があぁぁぁぁぁ・・・いっっっってぇっ」

体中にとんでもない激痛が走る


 暫くすると痛みは引いて、服を着直した俺は、

「こんな事してる場合じゃないまずは現状を把握しないと」

と今の状況と、持ち物を確認することにした。警棒と財布一式それに、足元にはさっき躓いた愛車のXR250


「んー不安だからこいつはまだ使わないでおこう」

愛車を一度エンジンを停止する


愛車を押しながらさ迷うこと30分今は近くの森に入り歩いていた、俺は

「にしても人一人いないなぁ」

あたりを見回しながら呟く・・・ふぅ随分歩いたなぁ

そんな事を考えていると近くからチョロロロと水音が聞こえる

「水!」俺はそう思い水音がした方向へ駆け寄る


 するとそこにはさらさらな金髪の15か16歳位の少女が居た、その子は川で水浴びをしている所だったのだ。

運が良いのか悪いのか俺は、その場面に出くわした後に、目の前の彼女は自身の体を腕で隠ししゃがみ込み、腰を抜かしていた。

 彼女が着替えを済ませるのを、俺は木に隠れた状態で確認すると、謝罪を彼女にしここがどこかを訪ねた。


 彼女自身も説明が上手くできず、自分のメイドに説明させるとの事で俺を誘導し動向させる。


 すると少しして馬二匹に小さな家のような物がついた馬車とセミロングほどの長さの茶髪をしたロングスカートタイプのメイドを発見する

「ミアーーーー」とシュリと言うこの少女は、ミアと呼ばれるメイドに手を振る。

「お嬢様!戻られたんですね・・・って誰ですかその男は」

ミアと呼ばれるメイドが、袖に隠していた2本の仕込み剣をささっと取り出し構えた。

「ミッ!・・・ミア落ち着いてこの人は敵じゃないよ」


「・・・」ミアは無言でナイフを仕舞う

「あー・・・えっと・・・怪しい者じゃ無いです、そこでこのシュリちゃんと出会って、案内…されてきました。すいません」

 そう言い俺は、敵では無いことを証明するためシュリをミアの元へと行くよう促し、目の前のミアと言う人物に敵意が無い事を示す。

「そうでしたか・・・」ミアはほっとしお辞儀をする


 俺は目の前の彼女ら二人に、一通り事情を説明した。

自分の暮らしていた世界で殺されてここに来たという事、胸にある宝石のような石が何か知らないという事。



「ここはシューベン・ヘイン領の街道に続く道です、そしてあなたは信じがたいですが、この世界に転生したのでしょう」

ミアは淡々と、面白くもない授業をする教師のように説明をする。


 そして俺は服を捲くり、右胸の宝石を見せたすると二人はギョッと目を見開き驚愕する。

「こんな大きな魔核コア初めて見た・・・」とシュリ

「それにこの位置あなたは・・・化け物ですか!」ミアの言葉がグサリと心を抉る

その後にミアから魔核とは何かを聞き、以下の5点が理解できた。


1・魔核が多きい者はそれに比例し貯蔵魔力も増える

2・俺の魔核は規格外サイズ

3・魔核は生命的エネルギーを作り出す機関

4・どんな生物にも必ず着いていて位置はそれぞれ、個体によりバラバラということ

5・体外に近ければ近いほど魔法などを使うときの威力が上がるということ


 主にこの5点を聞いて総合すると魔力は多いわ威力はおかしいわの、よくある漫画やラノベの様なチートクラスと言うのが解った、こうして話すうちに辺りには影が姿を表し、夜を迎えていた。


「一先ず今日は休みましょう」

 ミアはそういうとシュリを馬車の中にある布団へ案内し、俺と2人交代で夜番体制を敷く事を決めた。

「それとジュンさん申し訳有りません。流石にお嬢様と同じと言うのはちょっと・・・」

 とミアは言う。

 それはそうだ、年頃の男女を同じ空間に寝かせるわけにはいかない、俺はそれに快諾しミアが用意してくれていた、寝袋をありがたく使わせてもらう。


 その後4時間程経った頃だろうか、俺とミアの交代の時間がやってきた。格闘技は地球に居た頃に、嗜む程度だが「柔術」「空手」「剣道」「古武術」と幅広く、経験していた為少々腕には自身があった。

 

そして事件は起きた、成人男性より少し大きい位のトカゲ?、いや確かこれは昔に恐竜図鑑で見た「ラプトル」だっけか?そんな奴に酷似している。そう呼称するとしよう。

 見た目はティラノサウルスを連想させるフォルムに、赤黒い配色の鱗の生き物。そして何より問題なのは数だ、パッと見で20体は居るか…茂みから続々と顔を覗かせている。


 その生き物は1匹が走り出すと共に、他の個体も襲い掛かってくる。俺は突然の事に驚き、一瞬反応が遅れガードした左腕に噛みつかれる。小型の恐竜とはいえ、噛む力は人間の柔肌など障害にもならない。

背負投げの様に俺は吹き飛ばされ、木に激突してしまう。こんな衝撃初めてで、立ち上がれずその場にうずくまってしまう。

 馬車の中から異常を感じたミアが飛び出し、スカートの中から取り出した投げナイフで、馬車周りのラプトル達を肉塊へと変えていくが、圧倒的な数に加えて馬車に近づけるとシュリに被害が行く為、ミアは馬車周辺から動く事が出来ない。

 

 その状況の中俺急に右胸から、一瞬激しい痛みを感じた後、全身から力が溢れるのを感じた。そして左腕の傷は服ごと修復し、木に激突した痛みも無くなった。

 そして立ち上がり空へと飛翔した、自分にここまで力があるとは思っては居らず、遥か上空の地上10m程の高さまで来ていた。


「これなら行ける!!!行くぜぇっ恐竜共!!ラ◯ダー、、、、キーーーーック!!!」

 渾身の急降下蹴りは、恐竜の様な生き物の強靭な鱗を突き破り、その生命活動を停止させる。

「な、な、な、何ですかあの常識外れな肉体強化は!」

 ミアが驚きのあまり棒立ちになっている所を、ラプトルは見逃さず背後から3匹…いや4匹が強襲を仕掛ける。彼女は今にも噛みつかれそうになったその時、雷神の如く目の前へと表したジュン。

 

腕・肩・腹・脚を噛まれ、出血しているが彼は倒れず、笑顔でミアにこう声を掛けた。

「大丈夫ですか?ミアさん!!」

 その時焚き火のせいだろうか、ほんの少し赤くなったように見えた。その顔を見たジュンの方も少し頬が紅潮している。



「…ってぇ…、痛ってぇなこの野郎ーーーー!!」

鬼神の如き剛力で、ジュンは噛み付いたラプトルを引き剥がし、木や地などの面様々な所へ投げつけていく。

 その後ジュンとミアは、協力し20体程のラプトルを倒した頃だろうか、勝ち目がないと悟ったラプトルは途中から増えつつあった仲間を引き連れ、森へと帰っていった。


「だ…大丈夫ですか?ジュンさん」

「は…はい、ミアさんも怪我は無いですか?」


(なっ…なんでしょうこの胸のザワザワする感じ!…たった数時間前に会った殿方にドキドキするなんて…そっそれに今まで助けて貰ったことは何度かありましたが…こんな感情は…初めてです)


(うわぁぁぁぁぁぁ、ミアさん超綺麗だし、そそそ、それにおおお俺のこ…事を、しっ心配してくれてる?!素直に嬉しいな…)

 2人は互いに目を合わせた後に、耳まで真っ赤に染めてどちらからもなくソッポを向いてしまう。


こうして赤岩 順の少し不思議だが、愛する者を取り戻す為の冒険が今始まる。


TO BE CONTINUED

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