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罪過の魔術師  作者: 汐崎 昂稀
序章
1/9

夢現

科学 魔法 錬金術



君だったらこの三つからどれを選ぶのかな?

科学?魔法?それとも錬金術かな?

え?まさか全部なんて言わないよね?

君たち人間はいつの時代も傲慢で欲深いものだね。

まぁ、それが悪いなんて事はもちろん言わないさ。けど、どの時代もその傲慢さと欲深さでその身を滅ぼしてきたのにその事については全くもって学習しないんだから、毎回それを繰り返して見せられてるんだからだから滑稽(こっけい)だと思うし、学習もしないんだから呆れもするさ。


なに?こんなことをペラペラと喋ってる君は何者なのかって?

そんなに気になるのかな?気になる子には意地悪しちゃうタイプなのかなぁ?

なに?男なのに口調が女っぽいだって?

やだなー、僕は自分の事を僕って言っているけど正真正銘女の子なんだからね?

え?それならなんで一人称が僕なのかだって?

まったく君は、僕が聞かれたことを何でもヒョイヒョイ喋るとでも思ってるのかな?

はぁぁ、君さぁー今まで女性とまともに話したことはあるかい?

女ってのはさぁー秘密の一つや二ついや、場合によっては数え切れない程あるもんなんだよ。

それとも、君は僕の乙女の秘密をそんなに知りたいのかな?


そんなことよりさっきの答えを教えろって?

まったく、せっかちなんだから。

えーと、何の話をしてたっけ?

ああ、思い出したよ科学、魔法、錬金術の三つ全部覚えられるのかどうかだったよね?

まぁ、結果から言うと出来るよ。とはいっても、科学に関しては老若男女誰でも使えるけどね。まぁ、問題は魔法と錬金術を一緒に覚えようとするのは物凄く難しいけとね。それでもこの二つを使える奴は歴史の中でも数少ないから、もし片方しか使えなくても才能がないってわけじゃないから安心してね?

むしろ、この二つを使える人の方が以上と言ってもいいくらいだしね。


なんで片方しかまともにに使えないのかだって?

そうだねー君は、カラスは白いといわれたら?空は赤いと言われたら?地球は四角いと言われたら?今見えているものが本当は全く違うものだと言われたら?

君はそれを、「ああ、そうだね」と心の底から信じてその言葉を発することが出来るかい?

それが出来たら魔法と錬金術どっちも使えるかもね。最も今僕が言ったことが全てってわけじゃないけどね。


さてと、僕からの最後の質問だ。

別に答えたくなかったら答えなくてもいいよ?


例えば、昔の記憶を失っていて今の君が幸せだった時、それ以前の記憶を思い出したいと思うかい?


自分の事を知るためには知るしかないだろってか?


君が取り返しのつかない罪を犯していたとしてもかい?それでも君は記憶を思い出したいと思うかい?


そうか。その答えを聞けただけ満足だよ。


え?これ以外の質問をされた覚えが無いって?

やだなー、科学、魔法、錬金術どれを選ぶのかって質問したでしょ、まったくしっかりしてるのにどこか抜けてるところは変わってないか。

ああ、今のは独り言だから気にしなくていいよ。


最後に君からの質問に一つだけ答えてあげるよ。

勿論なんでもいいよ、僕が答えられる範囲でだけど。

それじゃああんまり意味が無いって?

あはははは、安心しなよ。ほとんどの事は答えけあげられるからさ。


え?僕の正体が知りたいって?

まったく君は僕が答えられないことをピンポイントでついてきたね。

でも、ある程度なら答えられる……かな?

それにしても、君がそんなに僕の乙女の秘密を知りたいとは思ってもみなかったなぁー。

ん?君とはどこかで会ったことがあるような気がするし何処か懐かしい感じがするって?

君は僕を口説きにきたのかな?でもそれでも少し嬉しいかな。あぁ、こんな気持ちになるのは久しぶりだな。


それじゃあ僕の正体のことを少し話そうか。と言っても、僕に誓約がかかってるからそんなに話せないけどね。

そうだね、僕は君と会ったことがあるよ。むしろ親しかった……かな?相棒(パートナー)みたいなものだったよ。

だからね、僕は君の名前を知ってるよ。

僕は君の事が好きだからね。君のこと守ってあげたいけど、今の僕じゃあ守ることが出来ない、本当に歯痒いよ。



おっと、もう時間みたいだね。僕としてはもう少し話したいんだけどそうもいかないみたいだね。

それじゃあまたね。カイ、楽しみに待ってるから早く迎えに来てよね?


今の君じゃあ僕の名前が分かんないか。

僕の名前は――

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