聖地巡礼の話(相変わらずの過剰表現です)
今時は密林を始めとして本を手に入れるのが実に楽になりましたが、昔はそれこそ欲しい本があれば、行動範囲内にある書店を虱潰しに巡るしかありませんでした。
幸い作者の地元には紀伊国屋書店の支店があるので、どうしても欲しい時は注文すれば良かったのですが、今すぐ欲しいとなれば矢張り色々と駆けずり回らなければいけないのです。
この点において作者の欲望は止まる事を知らず、とにかく自転車で知っている本屋を巡ったものです。
成人してからは紀伊国屋の新宿本店は勿論の事、マニア系の本が欲しければ秋葉原まで遠出するようになりました。
エロか一般かを問わず同人誌が欲しい場合は勿論ですが、そうでなくとも見て回るだけでも楽しいですよね。
金銭的都合と人混みが得意ではないので、頻繁には行けませんが。
ですがある場所には中々行けませんでした。
そう、本好きにとっての聖地「神田古書店街」です。
以前書いた「ブラボー・トゥー・ゼロ」を探しに、一度だけ訪れた事があります。
生憎その日は雨が降っており、傘を片手にブラブラしてきました。
その手のマニアックな品揃えの書店を覗いて来ましたが結局見付からず、後日密林を利用してやっと手に入れたのです。
ですがああいう場所を歩くのは、本好きの人間にとっては至福ですね。
古書から新刊本、果ては楽譜の類まで売っており、好きな人なら一日いても飽きないと言うのが事実であったと痛感させられました。
あれ以来一度も訪れていないのですが、今度は天気を確かめて是非晴れの日に行きたいものです。
作者が書店を訪れるのは、目的の本を手に入れるだけでなく、偶然の出会いも期待できるからです。
意図せず面白い作品に出会える事。
これも本好きの楽しみの一つです。