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自白

作者:

久しぶりの投稿なのに、話はかなり暗いです。知り合いの実話を元に書きましたので、文章もめちゃくちゃです…。痛い主人公が嫌な方は読まないことをおすすめします。

正直いって、今の私は最低最悪だ。


2年付き合った元カレと気持ちのすれ違いが目立ち、気晴らしに他の男の子と遊んだ。会社の同僚何人かでカラオケにいって、そこにいあわせた同期の子がたまたま私の好きな歌を歌う。音楽の趣味が合わない元カレとは違って、


「俺、結構好きなんだ」


と笑顔でいった彼に、あっけなく心移りしてしまいそうだった。



元カレも同じ会社の人だったけど、私の転勤により離れてしまった。その転勤先にいた同期の子は同じ建物にいるため、会わない事の方が少ないから元カレと比べて会う機会が多い。


だから私は呆気なく元カレと別れることにした。直接会ってだと勇気が出ないから電話で距離をおかないかといってみた。


きっかけは自分が持ち出したのに、彼から


「別れよう」


と言われた時はショックだった。

彼の事は好きだったし結婚も考えてて、あるときは想像妊娠しそうだった。なのに彼はあっさりその言葉を言う。私が想像妊娠しそうになったことを知らない癖にと、自分の事は棚に上げ心の中で責めた。


以前の私達の仲の良さを知る友達に何で別れたのと聞かれ、


「“彼氏いるのに、気になる人がいる”と彼氏をキープしてるみたいで嫌だから別れた。結局倦怠期には勝てなかったのかな」


なんて言い訳みたいな理由をこじつけた。



だけど同期の子とは上手くいかなかった。元カレから簡単に乗り換えたと思われたのか、私が送ったメールがウザすぎたのか理由はわからない。

会社ですれ違うときでも、彼は私と目を合わせてくれなくなってしまった。



そうなると私は淋しい独り身。一ヶ月も経たないうちに寂しくなって、周りの幸せそうなカップルをうらやましくなってしまう。



そんな矢先、会社の後輩の突然の結婚。今流行りの“できちゃった婚”だ。


「三ヶ月みたいです〜」


なんて笑顔でいう後輩。本当ならここで


「おめでとう!」


の一言でも言ってあげるべきなんだろうけど、ひねくれてしまった私にはお祝いの言葉をいうどころか彼女を疎ましく思ってしまう。

高校も一緒だったこともあり私は彼女がこの会社に来てくれたことが嬉しかったし、慕ってくれる彼女が可愛くて仕方ない時もあった。


そんな気持ちも忘れ、独り身であることに過剰な被害妄想に陥り、彼女に冷たく当たってしまう。



周りから

「大人っぽいですよね」


とか


「落ち着いてるよね」


とよくいわれるけど、こんなの全然大人じゃない。頭ではわかっていても、妬むのを止めることはできない。


自己嫌悪だとか今更後悔だとか、私の心の中は黒いものでいっぱいだった。

鏡にうつる自分の姿も顔色が悪く、なんだか醜かった。



そんなある日。会社に派遣社員として一つ下の女の子が入ってきた。今時な彼女は明るく、周りとも私ともすぐに打ち解けた。


「もうあの課長、本当に嫌なんですけど」


パソコンの前に座る私の横に座る彼女。


「あの人ね〜。色々噂聞くけど」


仕事中こっそりする彼女との世間話は好きだった。


女同士、話をしてくうちに恋愛の話になる。彼女は少し危険な恋をしているようだが、話すその目はキラキラとしていた。


「先輩はどうなんですか?」


そう聞かれ、私は意を決して彼女に打ち明けた。元カレとの事、同期の子の事や後輩の事。私は誰かに聞いてもらいたくて、慰めて欲しかった。


「可哀想に…」


といわれ、悲劇のヒロインを演じたかったのだろう。しかし彼女はケロっとした表情で、


「世の中にはもっと不幸な人いますって。そんなのただの被害妄想ですよ」


という。


私はなんだか肩の荷が下りた気がした。

そういわれてみればそうだ。

何でこんなにひねくれてしまったんだろう?元々自分が招いた事ではないか。それを人のせいにして自分は被害者ぶって。

後輩にも可哀想なことをしてしまった。



私は私が恥ずかしくなった。出来るなら今までの自分をなかったことにしたいくらい、自分が嫌で仕方ない。



だけど…彼女にそういってもらえてよかった。時間はたくさんかかってしまったけど、自分の愚かさを気付けてよかった…。



私はやっと前に踏み出せそうな気がした。



何もできずに座り込んでたけどやっと立ち上がり見上げた青い空は、雲一つなく快晴で広くとても澄んでいた。

いかがでしか?彼女は自白することで自分の非を見つめ、立ち上がろうと頑張ってます。

痛いお話でしたが、読んでいただきありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] 日記的に事柄を綴るような文章は、“小説”というより、主人公の“伝記”みたいな感じで、物語と親密になって読む事が出来ました。   実話を元という事もあって、女性の衝動的であったり、少し感情的で…
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