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第2話 面倒くさいおしごとだった..

(あの野郎ケチくさいわね。)

私は腹を立てていた。

その理由は——


「研究してもいいのかしら!」

そうわくわくして聞いたわたしにケチくさい髭男は冷静に、眉一つ動かさずに

「少なくとも、上からはダメだと言われている。」

って冷たく返してきたし、

私のcute!な声でわざとらしく甘えた声で言っても

「えーやーだ〜けんきゅーさせて〜それくらいーでしょ!」

「子供っぽく言ったって無駄ですよ。」

ってさ、もーなんかいきなりお風呂のお湯が氷水に変えられたような気分だよ。


——

はぁー今思い出してもムカつく…。

もう勝手に研究してやろうかしら…


なんて思いながら探しているが、中々見つからない。

「はぁーめんどくさい!森を焼き討ちすれば出てくるかしら?」

まーそんなことしないけど…


「ちょっと待て!!!ヤメロォォォォォ!!」

後ろから声が聞こえた。

私は面倒くさそうにため息をつき、そして、呟いた

「…誰よ、うるさいわね」


「おい!この森を焼き討ちしてみろ!二度と入れないようにしてやるぞ!前回も大変だったんだからな!」

小さい人が言う。


「だからえっと…?貴方誰だっけ?」


「貴様!去年も森を燃やしただろ!その時一日で森が元に戻ったのは、オイラのおかげなんだぞ!」


「いやだから!貴方誰だっけ?」

めんどくさい人も、いるんだなぁと思いながらまたもや聞き返す。


「オイラは森の精霊!名前はない!」

って小さい人(自称精霊)は言った。


「私燃やしたことないわよ」

私がそう言うと、小さい人(自称精霊)は

「忘れたとは言わせないぞ!いきなり空が光ったと思ったら森が消し炭になってたんだから!」

私そんなことしたかなぁ。

「とりあえず、細かい事は覚えていないわよ。後私は急いでいるから帰って。」


「あーもう知らない!貴方の母親のお墓に行けなくなってもいいのね!あーもう!」

そう言って帰っていった。


何だったんだあの小さい人。それにしてもお墓に行けなくなるのは困る。


「精霊さーん!燃やさないから大丈夫だよー多分ね!」

まあもしやったとしてもバレなきゃなーんにも問題なんて無いんだから!

さっすが私!さっすがアリス!完璧なアイデアね!


「そういえば今のに少女のこと聞けばよかったかしら?まあ…いっか!」



「…いないかなー..いないなぁ」

アリスはため息をついた。




そして数日後、愚痴を吐きに髭男に会いに行く途中に、ついにそれっぽい、少女を発見した。


近づいて捕まえようとしたが、見るに耐えず、声をかけた。

「貴方大丈夫?だいぶ痩せ細っているけれど。」

あーあ久しぶりに情ってモノを出してしまった。


「た、食べ物を恵んで…くれま」

そこで少女は動かなくなった。

「あっれー?大丈夫かな?」

あこれダメなやつ…

髭男のところと私の家どっちが近いかなぁ…

あー困った困った。


——とりあえず家に持って行くか。研究も出来そうだし。

そうして私は家へ戻ることにした。


「にしても、この子どこかで見たことがあるような?」

「あーもう!思い出せない!もーいいや!」

私は投げやりになって諦めた。

こーいうのをめんどくさがりやって言うのね!

うーんでもやっぱり…

…考えすぎね!もしかしたら第七の私が反応しているのかも。

ふふ。



家に帰り着いて、少女を寝かせて、美味しいスープを作って、枕元に置いといた。


「やっぱり働くと眠くなるわね。」

ふあぁ〜少し寝ようっと。


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