表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/27

番外編 今日は私が、あなたを守る番


 久しぶりの長距離調査帰り。

 レオンは夕暮れの屋敷に戻るなり、ソファに倒れ込んだ。


 「……ダメだ、もう動けねぇ」


 剣こそ置いてきたが、疲労は全身にまとわりついていた。


 そこに現れたのは――エプロン姿のアマーリエ。


 「おかえりなさい。今日は、お風呂も夕食も、もう用意してあるから」


 「……天使か?」


 「違うわよ。あなたの奥さんよ」



---


 アマーリエの特製スープは、生姜とハーブが香るやさしい味。


 「これ……うまいな」


 「うん、ちゃんと栄養も考えたの。あなたが無茶するって分かってたから」


 「う……罪悪感が増す」


 「気にしないの。今日は“あなたをだめにする日”って決めてるから」


 そのあと、髪を乾かすのも、肩を揉むのも、ぜんぶ彼女がやってくれた。



---


 寝室で毛布をかけられたレオンが、ちょっと照れたように言う。


 「……なあ、アマーリエ。こうされると、俺、どんどん甘ったれになるぞ」


 「いいのよ。いつもあなたが私を守ってくれてる。

  だから、あなたが崩れそうな日は、私がぜんぶ受け止める」


 「……甘えていいのか?」


 「今日は命令。甘えてください、レオン・フェリクス」


 レオンは彼女の腕を引いて、ベッドに引き寄せた。


 「じゃあ、横で一緒に寝てくれ。……そばにいてくれりゃ、何よりの癒しだ」


 「はいはい、甘え上手になったわね」


 ふたりはそのまま静かに目を閉じる。



---


誰かを守ってきた人が、守られる日。

焔を背負う背中が、今日はやさしさに包まれて眠る。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ