どしゃぶり のち
土砂降りだった
なんで
なんで
こんなことに
私の人生でなんでこんな事が起こるの
ずぶ濡れだった
真っ暗だった
誰にも言えなかった
ただ押し殺し ただ生きていた
終わる勇気もなく ただ生きていた
毎日考えていた
どうしたら人に迷惑かけずに終われるか
答えが出ていたら
私はもういない
そんな時
瀕死の子猫を見つけた
私より瀕死の子
傷つきながらも生きようとしている子猫
私が助けきゃ
駆け込んだ病院
獣医の親身な治療で
元気になる子猫
獣医が子猫に言った
良かったね、助かって良かった
その言葉は
私にも沁みた
私も助かって良かったんだ
生きていて良かったんだ
懐く子猫を見て
力強く温かいものが心に広がった