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とある牧師の娘と御曹司のオカルト事件簿〜牧師の娘、御曹司とエクソシストはじめました〜  作者: 地野千塩
第一部 御曹司と初めてのエクソシスト事件

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番外編短編・悪魔と悪霊の違い

 翠と初めてのエクソシストを成功させ、数日がたった頃。


 翠はクリスチャンとしてより聖書の学びを深める為、教会に着て聖書勉強も続けていた。主に牧師の父が教師役だったが、今日は琴羽がその役だ。父が仕事で主張に出ていた為、礼拝室の隅に机と椅子も出し、みっちりと教える。


 翠は隙があれば甘いものを食べようとするので、琴羽はそれを止めるのも大変だったが、どうにか今日の分の学びは終わろうとした時だった。


「琴羽さん、でも一個個だけ質問があるぞ。エクソシスト的に超重要な質問でもある」


 いつになく翠は熱っぽく琴羽を見ていた。見かけはイケメン御曹司の翠だ。一般的な女性はドキドキしてしまうだろうが、顎のあたりにクッキーのカスがついていて台無しだった。


 おそらく何か困った時は、こうして女性に上目遣いをして質問したり、手伝って貰ったりしていたのだろう。そんな過去も透けて見え、こ琴羽はため息も出るが、今は聖書勉強中だ。机の上の聖霊に視線を落としつつ、笑顔で対応。


「何? どんな質問?」

「悪魔と悪霊ってどう違うの? 悪魔の親分がサタンで、元天使だとは分かったけど、どういう事さ?」


 翠は首を傾げていた。彼の質問はもっともだった。


「悪魔はサタンね。悪霊はその手下の実行部隊よ」

「サタンが司令官って事?」

「エクソシストが追い出すのは大抵は悪霊の方ね。というか、悪魔が憑依できるほどの存在はかなりのサタニスト。一般人では少ないはず」


 翠は琴羽の説明にも何も納得していないらしい。ボールペンをくるくる回し始めた。


「わかった。とっても分かりやすい例えをしましょう。アンパンマン って知ってる?」

「知ってるよ!」


 アンパンマン は翠も知っているぐらい有名なアニメだ。翠は子供の頃、アンパンマンの大ファンでグッズも集めていたとか。それぐらい子供達のヒーローキャラだ。琴羽も子供の頃、アンパンマン ポテトがお弁当に入っていると嬉しかった。


「アンパンマン の敵役のバイキンマンっているでしょ?」

「俺、あいつ嫌い」

「そんなのはいいから。例えるならバイキンマンが悪魔。カビルンルンが悪霊よ」

「は!? そうか、なるほど!」


 この例えに翠はようやく納得したらしい。


「まあ、悪魔も悪霊も同じものと考えても、別に問題はない。実際、どっちも神様に敵対し、人に嫌がらせする存在だから」

「なるほど」


 翠は腕を組み、深く頷く。


「まあ、悪魔組織もヒエアルキーがあり、上のものが下のものを追い出せる。いわゆる一般的なお祓いがこれ」

「へえ。なんか騙された気分だな」

「悪霊も多種多様の種類がある。なんせ実行部隊だから、反キリストの霊、暴食の霊、怠惰の霊、鬱の霊、自殺の霊、宗教の霊、姦淫の霊と様々。多くは正体を隠してる。名前と正体を言い当てると、八割はこっちが勝ったもんよ」


 実際、花岡に憑依していた悪霊は正体がわからなかったが、それを見破り、悪霊の名前を口に出すだけでも、向こうはビビる。


「いや、なんか悪魔組織の方も色々アレだな」


 そんなオカルト的話題を出すと、翠はしみじみと頷く。


「やっぱりエクソシストしたいぞー! アンパンマン みたいにかっこいいヒーローになりたい!」


 一人盛り上がっている翠。無邪気な翠に琴羽はニヤリとする。


「アンパンマン はイエス・キリストがモデルという噂もあるわよ」

「は!? マジで!?」


 翠は目を丸くし、絶句するほどだった。

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