◎人物紹介と設定 ~その⑥~
◎人物紹介
◯フェルナンド・ツァイラー
冒険者トップであるナンバー1。その実力は本物であり人間の中ではかなり魔力が高い。彼の持つ猛炎のスキルは触れている物を燃やすことが出来る。主に石や木、鉄を燃やすことが出来き、直接生き物を燃やすことは出来ない。
またスキルを何度も使用した物に対しては乗りがよくなりスムーズに燃やせるようになる。
非常に自信家で自分の力に絶対的な自信を持っている。そして大の女好きであり自分に落とせない相手はいないと思っている。
だが、分け隔てなく優しさを見せつつも厳しい側面もあるセシリアとの出会いでその根本が揺らぎ始めている。
特に五大冒険者のナンバー1として多くの人が自分と距離を取るなか、関係なく発破をかけてきた姿。みなを率いて戦う姿に心を奪われたようである。
セシリアに対する思い、これが本気の恋なのだと思っていたりする。
〇アーク
かつては暗殺や情報を盗むなどを生業とする闇に生きていた男である。顔にある傷は幼少のころに義理の親から付けられたものである。
本名は自分でも分かっておらず依頼ごとに名前を変えている。アークというのも新たに自分で付けた名前である。
セシリア暗殺の依頼を受けたが、自分が来ることを見抜かれた上にそのことを責めるのではなく新た生き方をするように諭され心を動かされた。
囚われの身となったセシリアを救おうとセラフィア教に忍び込んだが、自ら脱出し教団そのものを取り込む姿を見て自分が補佐できるレベルの人ではないと、傍で守ることを諦め軽いフットワークを生かしモルターの所属するベリタ新聞社を訪れ、記者となることを選んだ。
セシリアの活躍を世間に知らしめることを目的に日々頑張っているが、今回のフェルナンドのプロポーズの記事もセシリアの魅力的を伝えたつもりであり、まさか本人にダメージを与えているとは思っていなかったりする。
〇グラニー
オルダーの愛馬。オルダーと同じく鎧に魂が蓄積し生まれた鎧馬ゆえ体の中はがらんどうである。体を持たないゆえに体力に上限がなく魔力が尽きない限り走ることができる。
非常に賢く戦況を見極めつつ、自身がどう動けばいいかを判断しオルダーの戦闘を補佐する。彼自身も高い攻撃力を持っており突進や後ろ脚による蹴りは非情に強力。
『速度上昇』のスキルを持っており、走る距離が伸びれば伸びるほど加速して速く走ることができる。
◎設定
◯スキルの発動における個人差
同じスキル名でもその効果には個人差があります。例を上げれば二十キロのダンベルを片手でギリギリ持てる人が三人いたとして、それぞれが『筋力アップ』というスキル使用して際、一人目は二十五キロまで、二人目は三十キロまで。最後の一人は五十キロまで持てるようになるといった具合。
ちなみに重ね掛けみたいなことはできず、何度連続で使っても一回の使用分しか効果は発動しない。
そしてスキル使用のインターバルも個人差があり、連続で使用できるものもあれば、数分〜数時間、日をまたぐものまで様々ある。
これらの能力差やインターバルは鍛えれば強くなるものではなく、一生変わることはほぼない。
ただ、魔法系に置いては自分の持つ魔力の量を調整することで強化できるので、単純な魔力量が上がれば威力を高めることは可能である。
魔力は体力と似たようなもので鍛えることで増やすことが出来るので、スタミナが上がるように威力も上げることが出来る。そして年齢を重ねると減っていく傾向にある魔力と共にスキルの威力も一緒に落ちてしまう。