人物紹介と設定 〜その⑨〜
◎人物紹介
〇ミモル
狼系獣人の少女。黒い毛並みを持ち尻尾はララムより太くふさふさ。ララムとは幼馴染みでよく一緒にいる。ララムが終始ボケ続けるのでツッコミを入れることが多いので、よく喋ると勘違いされがちだが基本は大人しい。
彼女の持つスキル『解呪』は名前が示す通り魔力によって施された封印を解くことに特化したスキルである。
かなり特殊なスキルで使いどころが限られるが、レアスキルであることは間違いない。
マイコニドに操られていたとき見せたように、戦闘スタイルは格闘であり戦闘員としてもかなり優秀。
〇ララム
一人称が「ララム」で語尾に「もん」を付ける狼系獣人の少女。灰色の毛並みを持ち耳が大きいのが特徴。
のんびりした性格で無自覚でボケている発言することが多く、ララムによく突っ込まれる。幼馴染のララムのことを大切にしている。
彼女の持つスキル『効果向上』は使った相手のスキルを上昇させるという、レア中のレアスキルである。
だが、ララムと密着していなければ効果は発揮されず、特に戦闘系スキルだとララムを背負って戦う必要があり、使い方はかなり難しいと言わざるを得ない。
この『効果向上』上限はララムの力による上乗せではなく、強化された本人の持つスキル上限への引き上げである。これは同じスキルを持つ者に対し同じようにララムが『効果向上』を使用しても大きく差が生じることからそのような結論に至っている。
戦闘力は人間に比べれば高いが、獣人の中では低い。本人曰くチームのムードメーカーなので強くなくても問題ないとのこと。
〇エルブ
プレーヌ王国のレクトン王とキャレ女王の息子であり第一王子。年をとって生まれた子であり王と女王に甘やかされ育っており、基本自分の思うようにいかないのが嫌い。
ザブンヌ襲来によって混乱したファディクト王国の復興に向け動く様子を、視察に来たときセシリアを見掛け一目惚れした。
両親、息子であるエルブ共に子離れ、親離れが出来ておらず甘やかすことだけが愛情だと勘違いしから、この度の事件を起こすことになる。
許されてはないが、マイコニド騒動で混乱したプレーヌ王国を立て直しつつ、民に寄り添う姿を見てエルブ自身の心に変化はあるようではある。
父であるレクトン王は、聖女セシリアの信者化とし、母であるキャレ女王は我儘だった言動が少し大人しくなり特にセシリアの言うことはよく聞くようになる。二人の変化に、周囲の仕える者たちからすれば不安も安心も半分と言ったところである。
〇フォス
太古からサトゥルノ大陸に住むフレイムドラゴン。年齢はめんどくさいの数えていないが知り得る歴史の内容からして八百は超えている。
ただ三百年ほど前に起きた人間と魔族との争いの記憶が曖昧なところがあり、魔族の故郷の場所であるフォルータの場所は彼にも分からない。彼曰くあまり興味ないことなので、ど忘れしたとのこと。
彼と関わりの深いメッルウたち竜人族は、獣人系の魔族が長年ドラゴンの卵や肉を食べ文字通り血肉を取り入れたことで生まれた種族。それゆえドラゴンは竜人族のことが嫌いである。
フレイムドラゴン以外のドラゴンも存在するが、サトゥルノ大陸はフォスの縄張りであるので彼しか存在しない。
この度の戦闘に負け聖女セシリアファンクラブ七号となるが、ナンバー会員の中で唯一セシリアが男の娘であることを知らない。そのことにラファー、ピエトラとウーファーは優越感を持っていたりする。
◎設定
〇ラプトワルたちについて
星屑を集めたものと言う意味があるラプトワルシリーズ。対魔族のために作られた剣で、魔族が魔力そのものになって消えていくものを集め鉄に混ぜ剣として成型してもの。
『封剣カシェ』
『烈剣タルタロス』
『智剣シャルル』
『翔剣ヴィルヴェル』
『弓剣アタンドール』
『双剣ポロン&セレネ』
の計七本が存在する。剣なので性別はないが、本人たちが言うにはアタンドール、セレネが女性、他は男性ということらしい。
弱い魔族でも人間の二倍の魔力量があり、その魔族の命を二十人以上練り込んだこと、それらを考えれば単純計算で人間の四十倍の力が出せそうだが、どう練り込んでも三十倍程度までにしかならなかったと言う背景がある。
各剣には魔力の上限量と収集スピードに個人差があり、それぞれ持つスキルも違う。
なお剣と名前は付いているが、アタンドールは微妙に剣の姿から外れている。
◯大きさについて
セシリアの身長……一五六センチ
ラファー体高……二メートル
ピエトラ……三メートル
魔王……五メートル
フォス……八メートル
ギガントウリム……九メートル
ウーファー……全長十五メートル(普段の体を起こしている部分七メートル)
魔王が意外と大きいので、城の中では人間用の椅子に座れず基本床に座っている。
立つのも難しいので足や体の一部を沈めて移動しているもよう。
◯突然出てきたギガントウリムについて
体が岩でできた魔物よりの魔族。自分の体に岩を貼り付け取り込むことで大きく成長していくが、九メートルまで成長するのは稀である。
その背景には、ヴェール王国の山にある 村に住み着いており。そこでは生贄を与える風習が昔から続いていたことが考えられる。
人間がこの地の守り神として、若い女性を与えてきたことで巨大化した。
本編ではあっさり倒されたが本当は結構強い。ただ思考は鈍く、考える力はあまりないために誰かにそそのかされネーヴェの会談を邪魔しに来たのかもしれない。
ここまで読んでいただきありがとうございます。この度、第11回ネット小説にて拙作は小説賞を頂くことができました。
これも応援して下さった皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
2024年に書籍化へ向け本格的に動いていく予定となっております。本編はまだ続きますので引き続き応援して頂けると嬉しいです。
功野 涼し




