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暇人侍  作者: 一斗
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其の八 宝の地図

「これを見よ!宝の地図じゃぞ!」

「・・は?」

「今朝方そこらを歩いておったら行商人に出くわしてな。宝の地図があるというので買ってみたのじゃ」

「・・・」

「何じゃその目は。これは本物じゃと言うておったぞ」

「いくらしたのじゃ?」

「・・一貫・・」

「は?ひと月の半分の給料を?何を考えておるのじゃお主は!?」

「いや、この宝が見つかれば少なくとも十年は楽に暮らせるぞ。しかもこの地図によれば、どうやら我らのすぐ目の前にある山の中にそれがあるらしい」

「・・・」

「これならお役目を全うしながら宝さがしができるというわけじゃ!どうじゃ、一緒に探さぬか?」

「断る」

「そう言うと思うておったわ。まあ、疑いの目で見るのも無理は無いがな」

「それ以前の問題じゃ」

「何?」

「あの山には同盟相手との国境がある。そこを侵したとなれば大問題じゃぞ」

「あ・・」

「その地図を見せてみよ」

「・・うむ・・」

「・・これを見るに、宝があるとされる場所はあの山の向こう側じゃ。当然あちらは同盟国側であるから行くのは不可能じゃな。諦めよ」

「・・よし、攻め入るぞ!」

「見つかって捕まって首をはねられるか拷問されるかどちらかじゃな」

「ああああああああああ!!」

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