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暇人侍  作者: 一斗
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其の七 寝返り

「ようやく新しい刀を買えたわい」

「ようやくか。上役に気づかれずに済んだのは幸いじゃったな」

「うむ。これで何の憂いもなく戦に臨める」

「そうじゃな。しかしこの地域では当分戦は起らぬであろうよ」

「確かに。じゃがこちらと違って西の方ではちと油断ならぬ事が起こっておるらしいの」

「それよ。噂によれば例の女城主が敵に寝返ったらしい」

「何じゃと!?」

「大殿様や重臣たちはこれを聞いて怒り心頭のようじゃ。もしかしたらこちらから兵の派遣があるかもしれぬぞ」

「まさか女城主様が寝返るとは・・」

「理由はわからんが、いくら美しくとも敵同士になれば話は別じゃ。斬れと言われれば斬らねばならんぞ。よいな?」

「うむ・・」

「しかし大殿様も不憫じゃな。御父上が亡くなってまだ日も浅いというに離反者が増えておる」

「そうなのか?」

「うむ。まあ、こちらは大丈夫であろうが・・」

「・・・」

「・・お主、良からぬ事を考えておるな?言うておくが裏切り行為があった場合は容赦せぬぞ?」

「いや、違う。ちと残念じゃと思うてな」

「?」

「たとえこちらの城主様が裏切ったとしても、遠すぎて会いに行くこともままならぬからな」

「そういう事か」

「ならばやはり二人で西への配置換えを・・」

「わしを巻き込むなと言うておろうがあああああああ!」

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