向日葵のように
男は、五十を過ぎて妻と別れ、住まいを手放し、職も失う。再出発は現実には厳しい。学生時代からの友人の薦めで、選択肢には無かったバーの経営をすることを決める。すべてをカウントゼロにしての再出発は不安だらけだった。経験のない事に苦労も多かった。しかし、店に集まる客達との交流の中から、男は、それまで知らなかった世界を垣間見る。名もなき人々の織り成す人間模様は男に新鮮な刺激を与え、その人々との交流は、男が忘れていたものを呼び醒まし、再び生きる力を取り戻す。男の周りを、穏やかな時間が流れて行く。そんなある日、男は自殺しようとしている若い女に遭遇する。そして、男の人生に新しいテーマが生まれる。
序
2008/11/24 17:03
第一章 葉 桜
2008/12/04 22:11
第二章夜風に隠れて
2008/12/10 01:07
第三章 闇に潜む恐怖
2009/01/28 22:07
第四章 五月の夜の悪夢
2009/04/23 14:15
第五章 闇の底
2009/05/10 15:03
第六章 赤き明滅の向こう側
2009/05/15 01:10