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カリカリさん
僕が眠ろうとしていると。
「カリカリカリッ...」
と音がしてきた。
「カリカリカリッ...カリカリカリッ...」
と。天井の方から聴こえて。ずぅうっと
「カリカリカリッ...」
と五月蝿いので僕はお布団に潜っても聴こえてくるので、僕はお布団の中で耳を塞いだ。だけど、まだ
「カリカリカリッ...」
と音は聴こえてくる。僕はお布団から顔を出して天井を見た。
すると天井から、にゅっとおじさんが顔を出して僕が一昨日山で採ってきたドングリを
「カリカリカリッ」
と噛っていた。あまりにも気持ち悪くて僕は
「ドングリを採ってくるのはもう止めよう!」
と思った。