ぼくと妖怪

トイレのみっちゃん②

　今日は小学校の授業参観の日だ。僕のお母さんはお仕事が忙しくて来られないがクラスのみんなのお父さんやお母さん達がたくさん来て後で、僕達の授業を見ている。

　自分の子供達がどんな風に授業を受けているのか不安そうに。そして嬉しそうに。クラスのみんなも馴れない光景に後ろをキョロキョロチラチラと見ていて。先生から注意されていた。

　僕は後ろを見ても仕方無いので、ボーッと黒板を見ていると

「今日は授業を見に来る日だと聞いて観に来たよ！」

と声がしたので横を見るとトイレのみっちゃんか居た。僕は戸惑って色々質問をしようとしたけど、みっちゃんは興奮しながら

「ほら！授業に集中して！」や「ほら！手を挙げて！」

なんて色々指示を出して僕を応援してくれた。みっちゃんは

「ちゃんと授業を受けていて安心したよ。」

と言って授業が終ると立ち去っていった。僕は少し嬉しかった。