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ときしらせ
朝、目を覚まして。僕はボーッとすると10秒後に
「ピピピピピピピッ」
目覚まし時計が鳴り始めた。
次の日も目を覚まして10秒後に目覚まし時計が鳴った。僕は何か居るに違いない!と、もう一つ目覚まし時計を準備して1分だけ早目にアラームが鳴る様にセットして眠った。
―――――そしてさらに次の朝―――――
「ジリリリリリリッ!」
と早目にアラームをセットした目覚まし時計が激しく鳴った。僕は目を開けると目の前には白い着物を着た一つ目のお爺さんが正座して座っていた。
お爺さんは僕の頭をぽんぽんと軽く撫でた。お爺さんはニコリと笑い。
「善きかな。善きかな。」
と言うとスーッと消えていった。そしてその10秒後いつもの目覚まし時計が鳴った。