これが私の生きる道
「やっと止まってくれましたね。少しでいいです。僕の話を聞いてください。」
必死にお願いしてくる男に負け話を聞く事にした。
「夜の店ですがキャバクラじゃなくクラブなんです。お触り無し、お酒も飲めないなら飲まなくて大丈夫です。お客様もお店にあった上級クラスの方しか入店できません。何の心配もないし、必ず僕達が守ります。なので一度お店に来ていただいて雰囲気を見てもらえませんか?」
夜の世界を全く知らない私は何を言われても揺らぐ事は無かった。
「あなたならNo.1になれる。僕は僕の見る目には自信があるんです。一目見てこの人だ!と思いました。だから諦めたくないんです。時給は3000円スタートですが、あなたには4000円出します。それくらいあなたには価値がある。」
男から笑顔が無くなり真剣な顔つきで言った。
(え…時給4000円?凄い…1時間4000円もらえたら月にしたら一体いくらになるんだ…)
私は仕事の事よりお金の事で頭がいっぱいになったが余計に不安になり男に問いかけた。
「時給4000円って。余計ヤバイ仕事じゃないですか。怪し過ぎるんですけど。」
男は首をふりながら話した。
「不安になるのは承知してます。ですからお店を見てほしいんです。お店を見ていただいて仕事内容を理解してくれるよう説明させてほしいんです!」
身振り手振りで必死に伝えようとする男に私は言葉を返した。
「一人で行きたくない。友達と一緒でもいいなら行ってもいいですが…」
私の言葉にかぶるくらいに男は言った。
「大丈夫です!友達と是非見に来てください!」
男にまた満遍の笑みが帰ってきた。
「分かりました。友達に聞いてからじゃないと分からないので、後日またご連絡するでいいですか?」
「分かりました!有難うございます!名刺をお渡ししますので分かり次第お電話いただけますか?」
「分かりました。」
名刺を渡して何度も振り返ってはお辞儀し男は街に消えて行った。
(どうしたもんかな…とりあえず友達に連絡とってみて友達が行くって返事した時は私も行く。友達が行かないと返事したらこの件は無かった事にしてもらうにしよう。)
この先どうなるかは友達次第と自分の中で整理して帰宅する事となった。