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大路兄妹

亜紀斗と辰起が通学路を行くその頃、ある路地では…

バキッ!!!

「ぐふっ!」

鈍い音ともに地面に倒れる男。

「クソッ、こんな化け物がいるのかよ?!」

地べたに這いつくばった男は上を見上げて

「おいおい、10人もいてそんなもんかよ」

そこには、茶髪にボサボサの髪の男が立っていた。

その男の周りには、10人の男達が倒れ、うずくまっている。


「けッ!弱ぇー奴らが群れたって大したことないんだよ」

「ふざけんな!俺らは全員過去に名を残した達人だぞ!?それをお前みたいな非覚醒者ノプロなんかに負けっ!」

目の前に蹴りが繰り出される。綺麗に顔を蹴り上げあられ悶絶する男。


「あー?非覚醒者ノプロだからなんだって?テメーラはそのノプロよりも弱いってだけだろ!プロム様はそんなに偉いのかよ!おい!答えろよ」


茶髪の男はそう言い男の腹を数回蹴る。


「もうやめてくれ」

男は弱々しい声で懇願してきた。

「ふざけんな!テメーラで売ってきた喧嘩だろうが!」


そう、この争いは彼らが茶髪の男に対して憂さ晴らしにいちゃもんをつけてきたことが原因である。茶髪の男は内容は忘れてる。なぜこうなったかも。だが、ここまでくればそれは関係ないのだ。こいつらから手を出した。それさえ分かっていればいいからだ。更に蹴りを繰り出そうとしたその時…


「兄貴!どこ行ったのー」

女の声が聞こえてきた。

茶髪の男は蹴りを止めた。


「ち、見つかったら面倒だな」

茶髪の男は、路地から急いで大通りに出る。


「あ!いた!急にいなくなってびっくりしたよ」

そこには、同じく茶髪の少女がいた。

髪の長さは肩ぐらいの小柄で可愛いらしいだ。

「すまん。ちょっとあの路地に猫がいて気になってな」

「え?!兄貴猫好きだっけ?!まだいるの!見てみたい」

路地に向かおうとする少女を茶髪の男は、急いで肩を掴み。

「お前の怖い声で逃げちまったよ」

「な!怖いって何よそれ!」

少女は顔を膨らませて睨んでくる。


ゴーンゴーン

重い鐘の音が聞こえてきた。


「やばいよ兄貴!遅刻しちゃうよ」

茶髪の男は、これから入学する高校へと駆け足で向かう。

国立第三位神楽院高校へと。


茶髪の男の名は、大路おおじ 大和やまと

少女の名は、大路おおじ 紀美花きみか

二人は、双子の兄妹である。


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