1.男性にとっての性とは生活必需品である
1.男性にとっての性とは生活必需品である
女性の皆さんには、もしやこうした疑問があるのではないかと思うのです。
なぜ男性はああもエロに旺盛なのかと。有り体に言えば、「ガッツき過ぎてキモいんだけど、なんであんなにガッツく必要があるの?」といった疑問ですね。
この件について、私はぼんやり考えたことがあるのですが、こうした仮説が浮かんだのです。
もしや女性にとって性にまつわる物事は「嗜好品」なのではないかと。
そうしますと、この点で男性との認識の乖離は大きくなります。
なぜなら男性にとって性にまつわる物事は「生活必需品」なのですから。
ケーススタディで見ていきましょう。
これは確かエロいゲームの批評をされている方が質問に答えていた物だったと思うのですが、ネット上で見かけたんですよ。
あなたは週に何回オナニーしているかという質問への回答を。
ハッキリとした数字は覚えていないのですが、この方は確か20回、もしくは30回と答えていたのが印象に残っています。
わかりやすいように、適当に計算しやすい数字にしてしまいます。
21回であれば日に3回オナニーを行っているわけです。あるいは28回なら4回という計算になります。
年間で換算しますと、およそ1000回から1500回ほどオナニーを行っている計算になりますね。
このケースで理解してもらいたいのは、男性にとってオナニーという作業が実に「日常的」であるという点です。
もちろん回数というのは個人差がありますから、別に男性ならば誰も彼もが日に何回も自慰作業に励んでいるというわけではありません。
むしろ私はこのケースに「マジか……すげぇじゃん……!」と絶句したからこそ記憶しているわけですからね。
ただ、男性にとってこうした性の発散という行為は実に日常的なものであり、時折楽しむ類の楽しみではなく、毎日の楽しみなわけですね。
別段、女性が男性に数の上で負けていると断ずるわけではないのですが(そんな部分で張り合われても困りますし)、ごく一般的に、若い男性にとってはオナニーのような作業は日常的な物である事実は認めておくべき部分でしょう。
こうした前提に立ちますと、たとえば「女性からエロ本やAVの類の単純所持を非難されて困惑する男性」という図式は理解しやすいと思います。
日常的な行動を阻害されることへの困惑なんですよね。
これを例えて言いますと「どうして私の作るご飯だけで満足できないの!? 朝は勝手にトースト食べるし、外食までするなんて信じられない!」と言われているのに等しいんですよ。
そりゃ、たまには牛丼屋の牛丼が食べたくなったりもします。朝はご飯よりトーストが食べたい派閥の方もおられるでしょう。
「君の味噌汁を毎日飲みたい」などと言いますけれど(その昔にはそんなプロポーズの定型句があったのです。死語ですが)、その時々でスープは別の物がほしいと思ってしまうのは当然の生理的欲求だと思います。
時に女性が描く物語では「本当に愛する相手以外では勃起しない」的な展開が見られたりしますが(横槍メンゴさんの「レトルトパウチ」にもそんなワンシーンがあったような)、この辺などは女性が描く男性の典型的な「違うよなー」と思わされる描写ですね。
上述したケースでは年間1000回程度の自慰行為が検出されましたが、それが「欲情した回数」を下回るのは自明の理でしょう。
つまり、ちょっと興奮する、そそられる、引いては勃起するなどといった現象は、男性にとってはオナニー以上に日常的なものなのです。
性的刺激があったからチ○コが勃起しました、なんて当たり前すぎて「だからなんやねん」としか言えません。
むしろ性的刺激があったのに勃起しませんでした、の方が「大丈夫? 病院行こう?」ってな話です。
我々は、うつらうつらしているだけで勃起する生物ですからね。あれは非常に生理的な反応なのですよ。必ずしも性的な反応とも限りませんし。
こうした男性の生理に対して生理的嫌悪感を覚える女性の方もおられるとは思います。
ですが、これはそうしたものなのだ、とまずは了解してもらわないことには話になりません。
例えばですが、男性の勃起や性的欲情を「お腹を下しやすい」と例えて思ってみてください。
便秘の方には理解しづらいかも知れませんが、お腹を下しやすい方は日に三回も四回も便意を催し、固形物を排泄しております。
それこそ上述したように、年間1000回~1500回くらいウ○コを出しているわけで、「なんでそんな出してるの? 頭おかしいよ!」と言われても、我々としては大変困るのだという話なのです。
そんなことで責められては、我々としても「お前こそ食べたものどうなってんだよ! 溜め込んで気持ち悪ぃな!」と言い返したくなりますし、非常に不毛な論議とならざるを得ません。
文句がある場合は、男性をそんな風にキャラメイクした神様の方に苦情を出すようよろしくお願いいたします。