イメチェン
掲載日:2017/02/11
3年間付き合っていた人にふられた。
一般的な方法だが、新しい恋をして気分を入れ変えようと思う。
髪を切りに行った。
君が雑誌を指差して言ってたよね、
君が好みのは肩を少し越したセミロング。
ショートカットにしてみた。
服を買いに行った。
君との初めてのデートの時、
ワンピースを着てったよね。
手にはシャツとズボンが握られていた。
靴も買いに行った。
君とのデートでは沢山歩いたから、
スニーカーばっか履いてたよね。
ヒールがついたサンダルを買った。
そーだ、今すぐそれらを身につけて街に飛び出してしまおう。
君との事とか忘れて、遊びに行こう。
私は生まれ変わるんだ。
街の一角、君とよく行ったカフェ。
入らない。私は入らない。
向かいのよく知らないカフェには行ってみよう。
「ねぇ」
不意に呼びかけられた。
あぁ、君の声だ。
この間まで当たり前に横にいた君の声。
「あ、久しぶり」
久しぶりってなんだ。
「なんか、変わったね。服とか」
「うん」
君の驚いた表情を見て、心が曇った。
「なんか、全体的に…。
あ、ごめん時間ないから行くね。」
「ん?ばいばい」
全体的に変わったって…。
私は少しも変わってないよ。
私のコーデ、
君の好みの間反対なの気づいたかな。
君が基準。
ずっとずっと背負ってく基準。
きっと私はいつまでと君との恋を忘れることはできないのだろう。




